阪神　３連勝の矢野監督「ずっと広島にやられて悔しい思いをしてきた。最高の状態で巨人戦」

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神８―０広島（１日・甲子園）

　阪神が３連勝で８月１１日以来の勝率５割に戻した。今季は９敗２分けでスタートした苦手の広島戦で今季初の同一カード３連勝。６回途中の降雨により、２度の中断を挟み、コールドゲームとなった。大山が３回２死一、二塁で左前に先制打を放ち、３戦連続打点でこのカードの立役者。近本が５回に本拠地で今季初本塁打となる２号ソロを放つなど４安打を放った。先発の才木が６回３安打無失点、自己最多タイの９奪三振で４勝目。６回コールドながら、プロ初完封となった。

　以下は試合後の矢野明人監督の一問一答。

（テレビ中継の勝利インタビューで）

―才木が好投

「いやもう、申し分なくね。本当にいつものいいストレートと、きょうはフォークもすごくよかった。三振も取れましたし。本当に（登板）間隔を空けた中で、毎回いい投球をしてくれています」

―打線は６回途中までで１３安打８得点

「欲を言えばね、もうちょっと前半に点を取っていい流れで、というところが欲しかったと思いますけど。中盤以降ね、いい形で。チカ（近本）も久しぶりにホームランが出ましたし、打線もつながったというところがあったので。よかったかなと思います」

―大山が好調

「そうですね、打点もどんどん増えていますし。もちろんテル（佐藤輝）にも打ってもらいたいですけど、いま悠輔（大山）が引っ張っていってくれているんでね。そういうところでは悠輔の前に、しっかり（走者を）ためていきたいなと思います」

―佐藤輝にも６回の満塁で走者一掃

「まあ、内容的にはね、もっともっと良くなってほしいなというのも、もちろんあるんですけど。でも１本でバッターは変わるところもあるので。そういうところでは１本出て良かったなと思います」

―４位広島に３連勝

「今年はずっとね、広島にやられて悔しい思いをしてきたんでね。この終盤で３つ勝てたのっていうのは本当に大きいですし。あしたからジャイアンツを迎えるので、投手陣も万全の状態でいけると思うんでね。本当にいい（形で）３つ勝てたなと思います」

（囲み取材で）

―才木は走者を背負ってからの三振が多かった

「もちろん三振っていうのは、前に飛ばせないわけだから。それ以上はないアウトだと思うんで。才木自身もそういうピッチャーになりたいと思ってると思うし。狙って三振を取るっていう、そういうピッチャーになっていってもらえる素材なので。そういう投球がしっかりできたかなと思います」

―安定感もある

「まずは、まっすぐが才木らしい投球がずっとできているところが軸になりながら、その中でいろいろと変化球を混ぜながら。今日もフォークがいい武器になっていたので、広島も（今季）初めてなので、打ちにくそうにしてるなというのは見て思っていました」

―追加点が欲しいところで近本が本塁打

「前半もね、もうちょっと点がほしいなというところで取れなかったので。チカ（近本）のホームランと、あそこで１点で終わらずにジュニア（ロハスの適時打で）も、もう１点取れたので。相手に与えるダメージというか、そういうのがある流れの作ったチカのホームランだったかなと思います」

―中軸で点が取れたことは今後にプラス

「中軸というか、テルがまだまだ状態を上げていってもらわないと。上げていってもらいたいし、悠輔がいい状態で、チカも前であれくらい出るといい攻撃が出来ると思うので。まあ、あとは拓夢（中野）がもうちょっと上がってこれば、申し分ないかなと思います」

―巨人戦に向けても大きな３連勝

「そやね。点も取れたのももちろん、雨もあったけど、中継ぎのピッチャーもね、温存できたようなところまで才木が持っていってくれたので。そういうところではいい形で、最高の状態で巨人戦にいけるので、中身も大きいかなと思います」

―大山は８０打点

「うん。まあ、あの打順を打って悠輔が（普通に）打っていけば、それくらいはいくだろうし。８０でいいとは思っていないと思うんでね。たぶんキャンプが始まる頃の目標でも１００くらいの目標を挙げていると思うので、そこまでいけるバッターだと思うので。また１打点ずつ積み重ねていってくれたらなと思います」

―夏場のロハスの働きは

「けっこうラッキーボーイ的なところになってくれているし。けっこう出塁も、四球であったり、そうやって出てくれたりしてくれているので。ラッキーボーイという存在でいてくれている。さっきも言ったように、近本の（本塁打の）後のあの１点っていうのは、やっぱり（相手は）ダメージ、こっちは勢いが出たと思うので。いい働きをしてくれたと思います」