阪神・マルテ　代打の切り札で1軍昇格へ　矢野監督明言「上げようかなと思っています」

　右足を痛め、2軍調整を続けていた阪神・ジェフリー・マルテ内野手（31）が、30日に1軍昇格することが決まった。矢野監督が「上げようかなと思っています」と明言し、当面は重要な場面での代打で起用される方針が固まった。

　「最初はベンチで、いいところの代打要員みたいな感じで」と説明したのは井上ヘッドコーチだ。7月13日に同じ右足のコンディション不良から復帰した際には、同日の巨人戦に出ただけで再び張りを訴え、翌14日に2軍に逆戻り。同ヘッドは「“走れているよ”と言っても、こっちで状態を見ながら」とし、前回の轍（てつ）を踏むことだけは避けたい考えだ。

　右足の不安がつきまとう今季は19試合で打率・217、1本塁打、5打点と苦しんでいるが、本来は勝負強い打撃が持ち味。27日の2軍・巨人戦でも左越えソロを含む2安打3打点と暴れ「感触も凄く良かった。ずっと1軍に戻るための準備をしている」と復調ぶりを強調していた。28日の中日戦でも1得点に終わり、ドラフト1位・森木の力投を見殺しにしたばかりだけに、助っ人砲への期待は大きい。