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天王山3連戦で驚異の11打数9安打、4発、9打点!ヤクルト・村上「あんまプレッシャーかけないで」
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【セ・リーグ ヤクルト5―4DeNA ( 2022年8月28日 横浜 )】 ヤクルトの主砲・村上宗隆内野手(22)がリーグ連覇へ、そして球団初の2年連続日本一へ向けてチームを大きく大きく前進させた。
7月4日の最大17・5ゲーム差から4ゲーム差まで最接近されていた2位DeNAとの重要な直接対決3連戦。本拠ハマスタで真夏の快進撃を続けていたチームを相手に、そのバットは驚異的な結果を残し続けた。
この3連戦の打撃成績は11打数9安打の打率・818に加えて4本塁打、9打点。この日は第1打席から3打席連続四球の後、4―4で迎えた7回にエスコバーから勝ち越し49号ソロを放ち、これが決勝点となった。9回の第5打席では1点ビハインドにも関わらず登板した相手守護神・山崎から中前打も放ち、14打席連続出塁&9打数連続安打を継続。30日の巨人戦(京セラD)では2つのプロ野球記録と日本人では2002年の松井秀喜(巨人)以来20年ぶりとなる50本塁打に挑戦する。
4時間を超える激闘の後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ村上の表情は微笑みこそ浮かべていたものの、冷静そのものだった。インタビュアーの問いかけに「ありがとうございます」と丁寧に応じると、決勝弾について「先頭の打者だったので、何とか相手のピッチャーを攻略するために、チームのためにと思って打席に立ちましたし、何とか粘って粘ってああいうホームランを打てたので、本当に凄くいい打席になりました」とまずはコメント。
速球派のエスコバーについて意識したことについて聞かれると「その球に力負けしないようにというふうに思って打席に立ってましたし、さっき言ったみたいに何とかチームで攻略するために自分がどういう役割でどういうスイングをするのかっていうのを打席の中で考えながら立っていました」と言葉をつないだ。
右中間スタンドに飛び込む勝ち越しの一発を放った後は一度しゃがんでから走り出したが、それについては「自分でもビックリして。“あっ、ホームランだ”っていう感じで、はい、なんか…恥ずかしいですね、しゃがんじゃいました」と照れ笑い。この3連戦での数々の驚異的な数字を指摘されると「そうっすね…。あんまプレッシャーかけないでほしいんですけど」と苦笑いを浮かべたが「まぁ、あの、本当に集中して打席が送れてます」と続けた。
申告敬遠などで勝負を避けられることも多い。だが、「本当に自分のスイングをすることだけを心がけてますし、フォアボールっていうのも凄く自分の中では価値のある打席になってるので、本当に打席の中ではしっかり自分のスイングをするっていうのを心がけてやってます」と村上。残り27試合へ向け「何とか勝って勝って勝ちまくって優勝できるように頑張ります!応援よろしくお願いします!」と敵地であるハマの夜空に若者らしい元気な声を響かせていた。
なお、プロ野球記録は連続打数安打が91年R・J・レイノルズ(大洋)、03年高橋由伸(巨人)の11打数、連続打席出塁が13年広瀬純(広島)の15打席となっている。
【村上宗隆の14打席連続出塁&9打数連続安打】
8月26日 DeNA戦 投ゴ、三振、右本、右本、四球
8月27日 DeNA戦 右安、四球、右安、右安、右安、右中本
8月28日 DeNA戦 四球、四球、四球、右中本、中前打