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【バイデン大統領】北朝鮮の弾道ミサイル「事態をエスカレートするなら行動をとる」と警告
【ワシントン=永沢毅】バイデン米大統領は25日の記者会見で、北朝鮮による短距離弾道ミサイルの発射について「国連決議に違反している」との認識を示した。同盟国や友好国と話し合っているとして「もし事態をエスカレートするなら行動をとる」と警告した。非核化を最終目標に「外交の用意もある」とも述べ、対話に意欲を示した。
バイデン氏が25日の弾道ミサイル発射に反応したのは初めて。
中国に関しては「激しい競争になる」との認識を重ねて示した。中国が国際ルールや公平な貿易慣行などを守るように同盟国との連携強化を進めると強調した。日本、オーストラリア、インドとの4カ国によるオンライン首脳協議で「中国にどう地域での説明責任をとらせるか」について話し合ったと説明した。
「中国は世界を主導する最強の国になるという目標を掲げている。それを非難するつもりはないが、そうはならない。米国が成長を続けるからだ」と訴えた。中国が新疆ウイグル自治区や香港などで進めている人権弾圧について「どの米大統領も声を上げるのをやめることはない。それは中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席もよく理解しているだろう」と語った。
5月に期限を迎える米軍のアフガニスタンからの撤収時期に関して「難しいだろう」と述べ、延期せざるを得ないとの立場を示した。具体的な期限は避けながらも「長くとどまるつもりはない」とも語り、早期撤収に向けた努力を続ける方針を強調した。
2021年3月26日 3:25 (2021年3月26日 4:31更新) 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN25E4W0V20C21A3000000/