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阪神 島本浩也111試合連続無敗 球団記録へあと5 誰よりも苦労を味わった男の価値ある数字
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
阪神島本浩也投手(29)が球団の“無敗記録”に迫っている。24日DeNA戦(京セラドーム大阪)に3番手で登板して1回ゼロ封。1軍昇格後の連続無失点試合を「6」にのばした。これで15年4月2日ヤクルト戦でのプロ初マウンドから111試合連続で無敗を継続。桟原将司が持つ球団記録の116まで残り5試合に迫った。
誰よりも苦労を味わった中継ぎ左腕だからこそ、この数字に価値がある。育成からはい上がり19年にはリリーフとして63試合に登板。20年はコンディショニング不良で登板はなく11月にトミー・ジョン手術を受けた。再び育成契約、そして長いリハビリを経て3年ぶりに1軍の舞台に帰ってきた。
1軍復帰戦となった今月4日の巨人戦(東京ドーム)では、5点ビハインドの6回に登板。3人斬りの好投で節目のマウンドを飾った。「歓声がすごかったというか、頑張ってきて良かったなと思います」。今年4歳となった子どもも、復活したパパを応援してくれているという。
ちなみにデビュー戦からの連続試合無敗記録は、プロ野球全体でも5位にランクイン。着実に1歩ずつ歩みを進める島本にふさわしい記録だ。【阪神担当=桝井聡】