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韓国発“慰安婦オンラインゲーム”…多くの日本兵は残虐かつ高圧的に描かれる 韓国内からは「日本軍はもっと残虐だ」との声
「相手の立場に立ち膝を交えれば、過去の問題も賢明に解決できる」──3月1日に行なわれた「対日独立運動記念日(三一節)」の式典で、文在寅大統領は冷え切った日韓関係の改善を訴えた。だが、当の韓国からは、日韓の歴史をテーマにした「反日玩具」が今も続々登場している。
昨年4月には、初代韓国統監の伊藤博文が民族主義者の安重根に暗殺された事件をブロックフィギュア化した玩具「独立軍ハルビン義挙」が発売された。韓国では歴史的英雄である安の逝去110周年を称えるために販売されたという。
2018年には独島(島根県・竹島の韓国名)を舞台にしたすごろく形式のゲームも発売されている。プレイヤーはサイコロを振ってコースを進みながら、島のいたるところを訪れてミッションを果たす。ゲームのキモは、遊びながら「独島が搾取されてきた歴史」を学べる点だ。
そうしたなかで“ついに登場したか”と話題になったのが、「慰安婦オンラインゲーム」だ。韓国情勢に詳しいジャーナリストの河鍾基氏が言う。
「慰安婦をテーマとしたR15指定の『ウェンズデー』というアドベンチャーゲームで、昨年12月にリリースされました。これまでのダウンロード数は不明ですが、オンラインで配信されており、日本をはじめ世界中でプレイすることが可能です」
ゲームの内容は、過去に大日本帝国の慰安婦として働き、インドネシアのとある島の慰安所から唯一生き残った女性・スニが戦時中にタイムスリップして、慰安所で働く仲間たちを救うため孤軍奮闘するというもの。
実際にゲームをプレイした河氏が指摘する。
「慰安婦だけでなく、捕虜施設での捕虜虐殺や強制労働にいたるまで、日本軍に関する様々な問題が登場します。軍属でスニに休養を取らせる優しい日本人も出てきますが、多くの日本兵は歯向かう捕虜を日本刀で切り殺すなど、残虐かつ高圧的に描かれている。
全体的に、『日本兵はこんなに悪いことをした』ということを、ストーリーを通じて学習する構成です」
開発には自己負担金のほか、韓国コンテンツ振興院の支援金1億1900万ウォン(約1140万円)が投じられた。
「ゲーム開発には慰安婦支援団体・正義記憶連帯の前理事長で公金横領疑惑のある尹美香氏が関与したと報じられた。実際に制作者は、毎週水曜に日本大使館前で開かれる慰安婦問題の抗議集会に着眼し、ゲーム名を『ウェンズデー』にしたと公言しています」(河氏)
韓国内からは「ゲームとしての完成度が低い」という批判がある一方、「日本軍はもっと残虐だ」との声まで聞こえる。
ヤフーニュース(週刊ポスト2021年4月2日号)
https://news.yahoo.co.jp/articles/44d23dc005840873294edd08437589d0a90e7c8c