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阪神 近本光司23日DeNA戦で「3番中堅」即スタメン復帰「やれることをやるだけ」
4連勝中の阪神に頼れるヒットマンが帰ってくる。新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱していた近本光司外野手(27)が、23日のDeNA戦(京セラドーム大阪)から定位置の3番中堅で即スタメン復帰することが決まった。
この日は鳴尾浜で矢野監督、井上ヘッドコーチらが見守る中、フリー打撃やシート打撃を行った。「ボール自体はよく見えていると思う。あとは反応できるかという感じ」と明るい表情で話した。フリー打撃の1、2セット目は左腕のスローボールを打つルーティンを実践。34スイングで安打性17本、右翼ポール際への柵越えも1本とコースに逆らわず広角に飛ばした。
シート打撃では右腕の村上相手に4打席立った。四球、外角フォークで空振り三振、スローカーブで中飛。そして迎えた4打席目、右中間への詰まり気味のライナーでヒットを放った。矢野監督は「せきとかしんどさはゼロにはなっていないと思うけど、いけそうな感じは確認できた。もちろんスタメン」と明言した。
近本は10日に感染疑いで抹消され、同日の再検査で陽性判定を受けた。発熱の症状もあったが療養中も素振りなどを続け、20日から再始動。2軍戦を経ず、スピード復帰にこぎ着けた。
9日DeNA戦(横浜)まで12球団唯一の全試合フルイニング出場を続けていた。「ああ、止まったんだなという感じ。そこまでこだわるものでもない」と話したが、離脱後にチームが7連敗したことを問われ苦笑い。「自分がやれることをやるだけ」。悔しい思いは残り28試合にぶつける。
チームトップの打率2割9分7厘、22盗塁をマークしている背番5の復帰で、役者はそろった。浮上の旗印となった3番近本、4番佐藤輝、5番大山のドラフト1位クリーンアップを再結成。不在中に絶好調の島田、ロハスも並ぶ打線で、まずは2位DeNAに食らいつく。【石橋隆雄】
◆23日DeNA戦予想オーダー
<1>(遊)中野
<2>(右)島田
<3>(中)近本
<4>(三)佐藤輝
<5>(一)大山
<6>(左)ロハス
<7>(二)糸原
<8>(捕)梅野or坂本
<9>(投)青柳
〇…阪神井上ヘッドコーチは鳴尾浜で近本の動きを確認し「『腐ってもタイ』のことわざがあるけど、あいつはタイだろう。大丈夫だなと確信できた」と、一安心した。離脱中にしばらく動けなかった状態を差し引いても、チームにとって欠かせない存在だ。「ちょっと痩せたかな。しんどそうだったら代えたりもする。気配り目配りをこっちもしなきゃいけない」と、しっかり首脳陣がバックアップする。