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2022MotoGP第13戦オーストリアGP・Moto2クラス決勝 小椋藍、完璧ポール・トゥ・ウィンでランキング首位浮上!チームアジア1-2 日本人W優勝21年ぶり
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae8811334f3d39929e500d139fae3864eb0e3ceb
レッドブルリンクでMotoGP第13戦オーストリアGPのMoto2クラス決勝レースが行なわれた。優勝したのはIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍だった。
前日の予選でポールポジションを獲得したのは、日本人ライダーの小椋藍。今シーズン2度目のPPから勝利を狙う。また今回のレースから羽田大河(Pertamina Mandalika SAG Team)がガブリエル・ロドリゴの代役として参戦。決勝は29番手スタートだ。
全25周の決勝レースがスタートすると、小椋はPPから好スタートでホールショットを奪取。スムーズな立ち上がりで、後続を引き離すことができた。
2番手にはアロンソ・ロペス(CAG Speed Up)が続き、少し間を開けて3番手集団にソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)、ジェイク・ディクソン(Zinia GASGAS Aspar Team)、ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)といったライダーが並んだ。
ロペスは小椋について行くと、2周目にオーバーテイク。小椋はすぐに反撃に移ることはぜす、ロペスを追いかけていくスタイルでチャンスを伺った。
4周目、ロペスはターン4のアプローチでマシンを止めきれずオーバーラン。小椋が労せずして再び先頭に浮上した。
その後、ロペスは小椋から離されていき、さらに3番手のチャントラにも追いつかれてしまう。6周目にはチャントラが追い抜きをしかけて2番手を奪い、Honda Team Asiaがワンツーという状態となった。
小椋、チャントラ、ロペスのトップ3はそれぞれ0.5秒ほどのギャップでラップを消化。ロペスは3番手集団の”蓋”となりつつあったが、10周目にミスによりワイドに膨らんでしまい、セレスティーノ・ビエッティ(Mooney VR46 Racing Team)による追い抜きを許して後退した。
トップ2が安定したペースを刻む中、3番手に浮上したビエッティは徐々にペースアップ。2番手のチャントラと1秒以上あった差も、残り10周となった頃には0.2秒と、僅差まで縮めてきた。
チャントラとビエッティによる2番手争いが繰り広げられたが、ビエッティは残り9周のターン3で転倒を喫してしまう。これで先頭の小椋、2番手のチャントラは3番手アコスタ以下に5秒差と大きな余裕を持つことができた。
先頭争いでは、チャントラが少しずつ小椋とのギャップを削りはじめ、1秒近くあった差も消失しつつあった。小椋は一時リードが0.2秒以下となる瞬間があるも、その後0.4~0.5秒までギャップを広げるなど一進一退の攻防となった。
チャントラは気迫の走りで最終ラップを前にテールトゥノーズ状態まで小椋に接近。最終コーナーを前にしたターン9で一時的にチャントラが前に出たが、最終コーナーで小椋がイン側にバイクをねじ込み、渾身のブレーキング。なんとかトップでチェッカー。見事ポール・トゥ・ウィンで今シーズン2勝目を挙げた。
小椋は今回勝利したことで、ライダーズチャンピオンシップにおいて首位に浮上。2番手のアウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)に7ポイント差をつけている。
チャントラが2位となったことで、IDEMITSU Honda Team Asiaがワンツーフィニッシュを達成した。3位はディクソンだ。
2021年のワイルドカード参戦以来のMoto2クラスのレースとなった羽田は、最終的に22位でフィニッシュ。転倒者も多く出る中、レースを無事完走した。