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【東京】高麗博物館企画展「朝鮮ゆかりの歴史地図・東京界隈編」、韓日交流史を再現 「日本と韓国の深い交流の歴史を知ってほしい」
今年、開館20周年を迎える高麗博物館(東京・新宿)が、「2021年高麗博物館企画展「朝鮮ゆかりの歴史地図―東京界隈編―」を開催中だ。
同展は、高麗博物館地図の会が作った「朝鮮ゆかりの歴史地図・東京界隈編」を基礎資料に、古代から現代まで東京界隈の朝鮮半島ゆかりの場所を原画と写真で紹介するもの。私たちのごく身近なところにたたずむ石碑や石像、寺院などが韓日交流の歴史を語っているのを知ることができる。
733年創建の「深大寺」にある本尊の釈迦如来像は、関東地区最古の白鳳期の金銅仏で17年3月、国宝に指定。「深大寺縁起」には、この地を開いた高句麗系と思われる人々の物語が伝わる。他にも江戸時代に朝鮮通信使の宿舎として4回使われた浅草の「東本願寺」には、門前に台東区の説明板がある。
「神田神社」には、町人が朝鮮通信使に扮した祭礼絵巻が残っている。華やかでユーモラスな江戸っ子たちの様子が描かれている。
同展の関係者は、「展示を参考に現地を訪れて、日本と韓国の深い交流の歴史を知ってほしい」と話す。
*同展は7月4日まで。入館料大人400円ほか。事前予約制。同地図は300円で販売中。5月15日午後2時より講演会「古墳時代中期の武蔵と大和」(講師は寺田良喜・日本考古学協会員)あり。
日本で古墳が巨大化する5世紀を中心に、畿内中枢と東国武蔵の関係を渡来人の動向を交えて話す。要予約。参加費1000円。オンラインあり。
東洋経済日報 2021/03/19
http://www.toyo-keizai.co.jp/news/society/2021/post_8460.php