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米国代表がWBCへ並々ならぬ本気度 「大谷翔平VSトラウト」などワクワク対決に期待
オールスター前日の7月18日に、マイク・トラウト(エンゼルス)が米国のキャプテンとして出場する意思を表明したのを皮切りに、レッドソックスのトレバー・ストーリー内野手(29)、カージナルスのノーラン・アレナド内野手(31)、ポール・ゴールドシュミット内野手(34)、フィリーズのJT・リアルミュート捕手(31)、ブライス・ハーパー外野手(29)と、スーパースターが続々と名乗りを上げています。
旗振り役を務めるトラウトは、WBC初出場ながら「母国のためにプレーすることを楽しみにしている。僕にとっても、僕の家族にとっても大きな意味のあること。USAを胸に付けるなんてすばらしいこと。とても楽しみだ」とコメント。トラウト自ら「リクルーター」として他の有力選手に声を掛け、チーム編成にも関わることになっています。
侍ジャパンが初制覇した07年の第1回大会も、米国代表はデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス(ともにヤンキース)らスター選手が名前を連ねた一方で、ケン・グリフィーJr(当時レッズ)、ロジャー・クレメンス(ヤンキースFA)ら最盛期を過ぎたベテラン選手が多く、「親善試合」のような雰囲気でした。その結果、米国代表は2次予選でよもやの敗退。野球発祥の国を自負する「最先進国」の権威が失墜した大会でした。
そんな米国代表が、前回の第4回大会では、準決勝で日本を破り、決勝でもプエルトリコに快勝し、ようやく初優勝を遂げました。米国が勝ち進んだこともあり、入場者数だけでなく、テレビの視聴率やグッズの売り上げなどが上昇し、注目度も着実にアップ。次回大会では連覇がかかることもあり、現時点では代表監督が決まっていないにも関わらず、早くもチーム編成を始めました。
米国だけでなく、強豪ドミニカ共和国は、現役のネルソン・クルーズ(ナショナルズ)をGMに抜てきし、チーム編成を一任することになりました。若い選手にとっては「兄貴分」のような人格者でもあり、こちらもフワン・ソト(パドレス)、ウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)らスター選手がズラリと名前を連ねるものと見られています。
いずれにしても、侍ジャパンにとっては難敵ばかりですが、「大谷VSトラウト」などワクワクするような対決が実現すれば、これまで以上に盛り上がる大会になりそうです。【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)
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