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【朝日新聞】ソ連兵に銃口を押し付けられた時、父は土下座して息子の命乞いをした 全国樺太連盟が解散へ
1: みの ★ 2021/03/20(土) 20:29:09.91 ID:SgYVczBY9
南樺太(現ロシア・サハリン)からの引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟の北海道事務所長、森川利一(としいち)さん(91)は終戦後、旧ソ連の占領下の樺太で、命を奪われそうになる恐怖を体験した一人だ。連盟は3月末に解散するが、記憶は今も鮮やかな像を描き出す。
1945年8月、15歳の旧制中学3年生だった森川さんと父母の一家3人が暮らしていたのは、南樺太北部の上敷香(かみしすか、レオニードボ)。木材関係の仕事の傍ら、農業で軍に野菜などを納めていた父は兵役を免れていた。8月9日に旧ソ連軍の侵攻を受け、緊急疎開するように声がかかったのは17日だった、と記憶している。
母を先に送り出すと、父と2人で疎開船が出る大泊(コルサコフ)を目指した。多くの人が同じように南へと歩いていた。
道すがら、凄惨(せいさん)な現場に立ち会った。夜が更け、寝泊まりをさせてもらおうと空き家を訪ねた。この時期、樺太全域で一斉に疎開が始まり、空き家があちこちにあった。友人の父子と4人で入った家で休んでいると、2階に上がった友人が「森川、だめだ、ここは」と顔色を変えて降りてきた。白装束の夫婦が刺し合って自害している、と説明された。
(略)
朝日新聞 2021年3月19日 12時19分
https://www.asahi.com/articles/ASP3L6V6NP2VIIPE019.html