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アルゼンチン代表がW杯へ向け自信つける歴史的勝利 豪代表“ワラビーズ”を31点差で圧倒
ロス・プーマスの愛称で知られる南米の雄がワラビーズに勝ったのは4年ぶり。31点差はこれまでの記録を更新する最大マージンで、歴史的勝利となった。
アルゼンチンに勢いをつけたのは、34歳のベテランWTBフアン・イモフだった。試合開始から1分、左外を駆け上がったイモフはキックを使って相手にプレッシャーをかけ、再びボールを手にしてゴールに持ち込み先制した。
アルゼンチンは6分にも敵陣深くに入り、成長著しい23歳のPRトマス・ガジョが力強いレッグドライブでトライを挙げ、14-0とした。
一方、オーストラリアは、コモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)で膝を壊したサム・ケレビに続き、司令塔のクウェイド・クーパーが先週の試合でアキレス腱に重傷を負って離脱となり、主将のマイケル・フーパーもマインドセット(心理状態)の問題を理由にスコッドから離れており、厳しいチーム状況だ。
そんななか、12分にラインアウトからのサインプレーでチャンスをつくって主将代行のPRジェームズ・スリッパーがトライゲッターとなり、その後ペナルティゴール(PG)でも得点して点差を詰めたが、反則やエラーもあって、流れを大きく変えることはできなかった。
14-10とされたアルゼンチンは、24分、CTBヘロニモ・デラフエンテが鋭いステップでディフェンスを切り裂き、足を痛めながらもトライを決めてリードを拡大。31分にはハイパント後、さらにプレッシャーをかけてボールを手にしたFLファン・マルティン・ゴンサレスがゴールへ駆け抜け、26-10で折り返した。
ディフェンスを課題とするアルゼンチンだが、この日は規律よく粘りがあり、何度もピンチをしのぐと、54分(後半14分)にPGで点差を広げ、64分には強力なドライビングモールで大きくゲインしたあと12フェイズ重ね、ゴール前のパワープレーでPRガジョがトライを取りきった。
その後、オーストラリアに1トライを許したが、アルゼンチンは78分、ブレイクダウンでターンオーバー後、キックボールをWTBエミリアノ・ボフェリがチェイスしてインゴールに押さえ、勝負あり。サイレンが鳴ったあとのラストプレーでも果敢に攻めてSHトマス・クベッリの力走からキック&チェイスでSOトマス・アルボルノスがチーム7トライ目を挙げ、歓喜となった。
南アフリカ代表とニュージーランド代表を含めた4チームで争うザ・ラグビーチャンピオンシップ2022は、2節を終え、全チーム1勝1敗となった。
ラグビーリパブリック2022.08.14
https://rugby-rp.com/2022/08/14/nations/87679