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筒香嘉智がブルージェイズとマイナー契約 米4球団目 近日中に正式発表
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【ロサンゼルス14日(日本時間15日)=山田結軌】米大リーグ、パイレーツからフリーエージェント(FA)になっていた筒香嘉智内野手(30)がブルージェイズとマイナー契約を結ぶことが明らかになった。米球界関係者の話を総合すると、身体検査で問題がなければ、近日中に正式発表される見込みだ。
筒香が米4球団目の新天地で再起を期す。新たな戦いは、ブルージェイズのマイナーから再スタートすることになった。
ブ軍はDeNA時代から調査を続け、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指した2019年オフに獲得に乗り出した経緯がある。20-21年途中まで在籍したレイズと同じ、ア・リーグ東地区。対戦回数も多く、筒香のプレースタイルは十分に理解している。
今月8日の本紙取材で筒香は「練習をしっかりして(オファーを)待つしかない、という状況。米国のチームで探しています」と語っていた。ピッツバーグ近郊で自主トレを続け、代理人のジョエル・ウルフ氏(52)と連絡を取り合っていた。
契約はメジャーの試合に出場できる40人枠外のマイナー契約。まずはニューヨーク州北部の3Aバファローで9月末まで行われるマイナー戦に出場しながら、メジャー昇格を目指すことになる。
今季は開幕直後に腰を痛め、5月に負傷者リスト入り。故障の影響もあり、50試合の出場で打率・171、2本塁打、19打点と苦しみ、今月5日に自由契約となっていた。
ブ軍は地区首位のヤンキースと10ゲーム差の2位。ワイルドカードでは3枠のトップにつけている。一塁手兼DHに昨季本塁打王(48本)のゲレロ、外野のレギュラーも盤石だが、内野手には左打者が不足しており、昇格へのチャンスは残されている。
米東部時間で8月31日午後11時59分までにメジャー枠入りができれば、ポストシーズンにも出場資格がある。昨季はパイレーツで8月中旬にメジャー昇格を果たしているだけに、まずは約2週間で結果を示し、40人枠に入ることが希望をつなぐ手段となる。
▼トロント・ブルージェイズ 1977年創設でメジャーでは唯一、米国外(カナダ)に本拠地を置く。92年に初めてワールドシリーズを制覇し、翌年2連覇を達成。日本選手は過去に大家友和、川崎宗則、青木宣親、山口俊、加藤豪将らが在籍した。今季は菊池雄星が加入した。ア・リーグ東地区に属する。リーグ優勝、世界一は各2度。本拠地はロジャーズ・センター。7月にモントーヨ監督が解任され、シュナイダー・ベンチコーチが今季終了まで指揮する。
【今季の筒香】
★4月7日 パイレーツ2年目はカージナルスとの開幕戦に「4番・一塁」で先発。日本選手の開幕4番は2010年のエンゼルス・松井に次ぐ2人目で3打数2安打の好発進。
★5月7日 レッズとのダブルヘッダー第2試合に「5番一塁」で先発。一回に2ランを放ち、出場21試合目で今季1号。
★同26日 腰部の筋肉損傷のため10日間の負傷者リスト入り。
★7月5日 ヤンキース戦に「5番・一塁」で出場。メジャー復帰戦で3打数2安打。
★8月3日 パイレーツは筒香をメジャー出場の前提となる40人枠から外し、5日に自由契約を発表。