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「握手は目を合わせてするものだろ!」コンテとトゥヘルが乱闘寸前のガチンコ衝突! ともに一発レッドでスタジアムは大混乱
【動画】コンテ&トゥヘルがガチンコ握手→衝突の問題シーンをチェック! 試合中の“第1ラウンド”も
現地時間8月14日、プレミアリーグ第2節のチェルシー対トッテナム・ホットスパーのロンドン・ダービーだ。序盤から主導権を握ったホームチームは、19分にCKからカリドゥ・クリバリの豪快なダイレクトボレーで先制。後半に一度は同点とされるも、77分にショートカウンターからリース・ジェームズがゴールを決めて勝ち越しに成功した。しかし、最後の最後でドラマが……。90+6分。トッテナムにCKからハリー・ケインの技ありヘッドを許し、痛恨の2-2ドローに持ち込まれた。
終始激しい肉弾戦が繰り広げられ、得点に至るまでの局面で微妙なジャッジがあるなど、なにかと物議を醸した壮絶戦。とりわけ、タッチライン際での両指揮官によるつばぜり合いが、スタジアムのボルテージを上昇させた。
68分にトッテナムがスコアを1-1の振り出しに戻した際、アントニオ・コンテ監督が雄叫びを上げてチェルシー・ベンチのほうを向いて挑発。これに激怒したのが、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督だ。ガツンと胸を押し当てて大声で反撃。両チームが入り乱れる騒動となり、両監督にはイエローカードが提示された。
ところが、第2ラウンドはタイムアップ後に待っていた。
ドローに持ち込んでご機嫌な様子のコンテ監督が、トゥヘル監督に握手を求める。目を合わせないながらも、両者がっちり手を合わせて紳士的な振る舞いを見せたかと思った刹那、なんとトゥヘル監督が力を込めて握ったまま手を離さなかったのだ。驚いて食ってかかるイタリア人に向かって、指で両目をさして応戦するドイツ人。これまた一触即発のハプニングとなったが、周囲の仲裁で事なきを得た。当然のごとくどちらもレッドカードを食らい、ともに次節は出場停止に。ベンチで指揮を執れなくなってしまった。
英紙『The Sun』は「熱きふたりのテンションが沸騰! それはピッチ内を凌ぐほどだった」と報じ、英紙『Mirror』は「素晴らしいゲーム内容とともに、針をつつき合った両指揮官の闘いもまた記憶されるだろう」と伝え、英公共放送『BBC』は「ロンドン・ダービーは結局、カオスのまま幕を閉じた」と評した。
試合後の会見でトゥヘル監督は指で目をさしたジェスチャーについて、「握手ってのは、お互いの目を合わせてするものだろ。でも彼と私の考えは違ったようだ」と説明。そのうえで「どちらもレッドカード。まったく不必要な出来事だったが、今日は不必要なことだらけだったと思うよ。お粗末なジャッジばかりでね」と皮肉を忘れなかった。
そして、「まあ問題ないよ。エモーショナルであり、それがフットボールであり、ゲームであり、プレミアリーグだ。みんな好きだろう? 私たちもタッチライン際でエモーショナルになったわけだ。闘うふたりの監督としてね」と、努めて冷静に振り返った。
一方、コンテ監督は衝突についてのコメントを拒否。「大して重要なものではないし、これは私と彼の問題だ。だから何も話さないよ」と報道陣の問いかけをシャットアウトした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74bac565e9d61d3d98aac256caa898b7d883903e