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【半導体戦争】韓国はナニしに「チップ4」に?
上掲の記事でご紹介したとおり、韓国メディアによれば韓国政府は、
①「Chip4」に参加する国は中国が強調する「一つの中国原則(One China policy)」を尊重しなければならない
②中国に対する輸出規制には言及しない
という大原則を、合衆国・日本・台湾と韓国の間で共有したいという願望を掲げているのです。
合衆国からすれば、何をしに「Chip4」に入るつもりなのか、と問いたいところでしょう。
韓国はナニしに「Chip4」へ?
この「何をしに」が大事なところで、例えば『東亜日報』の2022年08月09日付け記事には、以下のような興味深い部分があります。
(前略)
韓国は合衆国にとって「半導体が不足する状況」を解消できる投資パートナーであると同時に、中国にも核心半導体を供給している。
政府はこのような韓国の状況を交渉材料として活用し、合衆国と中国の双方を説得しなければならない。
なにより、「Chip4」同盟に参加しても、韓国企業が中国内の施設へ追加投資が可能になるように、合衆国の「対中制限措置」を緩和する必要がある。
このような説得作業なしに合衆国の牽制で中国内の工場を維持、保守する作業が全面中断される場合、韓国企業の対中国投資は水疱に帰してしまう。
緻密な戦略なしに「Chip4」同盟に飛び込むと、リスクが大きくなるだけである。
(後略)
⇒参照・引用元:『東亜日報』「[??]‘?4’ ???? ??, ‘???? ? ??’ ???? ??」
同記事では、中国を怒らせるとまたTHAAD事態のようなことになるので、中国を怒らせないようにすべきとし、その上で「合衆国の対中国制限措置が緩和されるように、合衆国を説得すべき」としています。
これが、韓国が「Chip4」で果たすことだそうです。いわば中国への制裁措置を緩和する、中国の代弁者になることを意味しています。
その目的は、
・中国を怒らせてTHAAD事態のようなことが起こらないため
・韓国企業の対中国投資が無駄にならないため
です。合衆国からすれば「知るかー」ですが、韓国の皆さんは一つ重要なことを忘れています。
合衆国が怒って「韓国を半導体サプライチェーンから外そう!」となった場合、どうなるかです。
合衆国から敵認定された方が恐ろしいのでは……
合衆国・日本・台湾の同盟に加われず、反同盟者と認定された場合、ありとあらゆる制裁が加えられる可能性があります。システム半導体、設計技術、ソフト・ツール、素材、製造装置、アナログ半導体などが入手できなくなったら、韓国企業に何ができるでしょうか。
例えば、台湾と日本が「車載用半導体を韓国に輸出しない」としたら、韓国の自動車メーカーは一発でアウトです。韓国は半導体強国なんて誇りますが、車載用半導体はその98%を輸入に頼っているからです。
韓国が決めることなので、どうなるのかまだ分かりませんが、合衆国の立場からすると「中国に味方するヤツはいらないよ」となりそうな気もいたします。
恐らく現時点では、韓国の物言いに呆れているでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)
全文はソースで
https://money1.jp/archives/86883