「今のウチはきつい」大谷翔平、ホームラン後も笑顔はなく…番記者が見た“終戦”エンゼルスでの葛藤

「今のウチはきつい」大谷翔平、ホームラン後も笑顔はなく…番記者が見た“終戦”エンゼルスでの葛藤

「今のウチはきつい」大谷翔平、ホームラン後も笑顔はなく…番記者が見た“終戦”エンゼルスでの葛藤

1: 名無しさん@恐縮です 2022/08/10(水) 02:41:04.98 ID:CAP_USER9
8/9(火) 17:06配信 Number Web
https://news.yahoo.co.jp/articles/0365c07b320727e09d6539ea37da9d18f020587d?page=1
 8月2日、午後12時32分。

 エンゼルスの広報から1通のメールが届いた。 

「クラブハウスは3時15分に開きます」

 通常のナイター試合ならば、2時45分に開くが、この日は30分遅れでの開放。容易に予想はついた。

主力3人の放出で“終戦”を迎えたエンゼルス
 今夏のトレード期限が午後3時に迫り、エンゼルスは、ギリギリの交渉を続けていた。ジェットコースターの冒頭のように頂上から一気に転落したようなシーズンで、トレードの市場は無念の「売り手」に回った。

 駆け込みでブランドン・マーシュ、ノア・シンダーガード、ライセル・イグレシアスと、主力3人を放出した。イグレシアスはリリーフ陣とともに練習に顔を出したが、急きょ、切り上げてクラブハウスに戻った。

 3時15分。私服姿でリュックを背負ったマーシュ、続いてタンクトップ姿のシンダーガードがクラブハウスの前の通路で会見。そして、クラブハウスの中に入ると、トレードが成立したばかりのイグレシアスが段ボールに荷物をまとめていた。

 すぐにメディアに囲まれた守護神は、何とか言葉をつないだ。「ずっとここに残れればいいなと思っていたが……。驚いている。でも、これが野球。これが現実」。契約を4年延長した1年目。まさか、この夏にカリフォルニアを離れるとは思わなかっただろう。コーチやスタッフが、別れの挨拶をかわすために、入れ替わるようにイグレシアスのロッカーを訪ねた。

 仲のいい日本の記者が横でつぶやいた。「僕らだったら、今日転勤してくれと言われるようなもんですかね」。

 その言葉が妙に頭に残った。

「スライダーが6割」大谷の配球が意味するもの
 エンゼルスが主力を放出して事実上の白旗を上げた翌3日、トレード報道の主役だった大谷翔平が、マウンドに上がった。

 99球中、スライダーが61球。明らかに、4月や5月の大谷の考えとは違った。データを管理して、球種に偏りがないようにと常に語っていた男が、打者の手元で鋭く曲がる球ばかりに頼った。

 初回からとにかく「ゼロで抑えたい」。そのためには、今季何度も強力打線を手玉に取った、信頼を寄せる球を投げる選択肢しかなかったのかもしれない。

 最近はこの配球が顕著になっている。その理由を、「1点を争う中で、一番効果的な球。何がいいのかというのをチョイスして投げた」と言った。

 間違いなく、覇気がない打線が投手・大谷を窮屈にしている。「3点取られたら勝つチャンスがない。先制点を取られたら厳しい」。後半戦は特に、何か重いものを背負い、苦しさが漂う。たった1人、チームの雰囲気に抗うように、勝利を求めているようにも映る。

「ヒリヒリした9月」を渇望していた大谷にとって、現状は受け入れ難いのだろう。主力3人を放出したチーム。何の抵抗もなく、負けを重ねるチームは、大谷の心をどんなふうに揺さぶっているのだろうか。

 3日の試合後、大谷はオブラートに包むことなく、正直な心境を吐露した。

「トレードで売り手に回るとはそういうこと。チーム的にも士気高くやっていけていない。ポストシーズンにつながる可能性が低いというのは、選手からしたら厳しい」

 前向きな発言が多い大谷が、少し苦しさを表現したのは驚きだった。切なさすら感じたのは、自分1人ではなかっただろう。(以下ソースで)



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