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【BBC】ミャンマー、デモ参加者ら38人が死亡 ヤンゴンの一部に戒厳令
ヤンゴンの一部地域ではこの日、治安部隊が発砲。軍トラックが通りを行き交った。デモ参加者らは棒やナイフを手に抗議し、砂袋やタイヤ、鉄条網でバリケードを築いた。
同市ではこの日だけで、少なくとも21人が死亡したとされる。北部の都市パカンや、ヤンゴンの北のバゴなどでも、治安部隊の発砲によって死傷者が出たと報じられている。
ミャンマーの人権団体、政治犯支援協会(AAPP)は、同日の国内の死者は38人以上だとしている。抗議デモ開始以降では120人以上が死亡したという。
医療関係者らは、ヤンゴンのラインタヤ地区における死者数はさらに増えそうだと述べた。銃撃によるけが人は数十人に上っているという。
ある医療関係者は「治療中、目の前で3人が死んだ。別の2人を病院に搬送するところだ。いま言えるのはそれだけだ」とAFP通信に話した。
中国系工場など襲撃
ヤンゴン市のラインタヤ地区と、隣接するシェエピタ地区では、中国系の商業施設が襲撃されたのを受け、国軍が戒厳令を出した。背景には、デモ参加者らが中国について、国軍を支援しているとみていることがある。
中国政府は、鉄の棒やおの、ガソリンなどで武装した人々が、中国人が経営する商業施設10カ所に火をつけたとし、保護を求めた。多くは衣料品工場や倉庫で、中国系のホテル1カ所も襲われたという。
現地の中国大使館はフェイスブックに、「工場は略奪、破壊され、多くの中国人スタッフがけがを負い閉じ込められている」と投稿。ミャンマー政府に対し、暴力行使を鎮め、法を犯した人を処罰するとともに、中国の企業や国民の安全と財産を守るよう求めた。
国軍系のミャワディメディアは、デモ参加者らが通りを封鎖しているため、消防隊が火災現場に到達できていないと伝えた。
(略)
BBC NEWS 2021/03/15 11:35
https://www.bbc.com/japanese/56397711