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【朝日新聞】下水が示す変異株拡大の兆候 免疫・ワクチン効果減懸念
従来よりも感染力が高いとされる変異した新型コロナウイルス(変異株)が、国内でも全国的に確認され始めた。検査体制が強化される中で見つかるケースも増えており、どの程度広がっているのかは不明だ。死亡率が上がるなど、変異株の特徴を示す報告も海外から相次いでいる。
「感覚だが、濃厚接触者の陽性者がかなり多い。英国型の感染力が強い可能性を感じる」
神戸市で11日にあった会見。保健所の担当者は英国型の変異株の危機感をこう話した。検体を採った日で見ると、市内の英国型の感染者は4日までに64人。4割にあたる26人は4日までの1週間に集中している。
神戸市では1月29日以降、市内で新たに感染がわかった人の60%で変異株の検査をしてきた。厚生労働省が2月に自治体に求めた検査の目安は、感染が確認された人の「5~10%」。ほかの地域よりも変異株の感染者が多さが際立つが、市によると、多くは変異株の感染が確認された人の濃厚接触者だ。検査数の多さで変異株の存在が見えてきた面もある。
厚労省の専門家組織のメンバーの一人は「(変異株の検査が)都内でもせいぜい10%ぐらいと考えると、今見えている数の何倍かになることは間違いない」と話す。
「衝撃的」な分析結果
水面下での広がりをうかがわせ…
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2021年3月14日 5時00分 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASP3F76DZP3DULBJ005.html?iref=comtop_7_01