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日本『INPEX』が韓国『大宇造船海洋』に1.2兆ウォンの損害賠償請求! なぜできないものを受注するのか
日本の『INPEX』が韓国の『大宇造船海洋』に1兆2,712億ウォンの損害賠償を請求していることが分かりました。
2022年08月05日、韓国金融監督院の『DART』に公示されて判明しました。
(略)
「『国際石油開発帝石株式会社』(INPEX)ってどこかで聞いたような……」と思われるかもしれません。
2022年01月17日に「島根・山口県沖合において石油及び天然ガス賦存の可能性を探るため試掘調査の実施を予定している」と公表した日本企業です。
韓国にも近い試掘ポイントだというので、「位置を教えろ」などと韓国からねじ込まれたりしましたので、読者の皆さまも記憶していらっしゃるのではないでしょうか(以下記事参照ください)。
https://money1.jp/archives/72003
上掲のとおり、『INPEX』は『大宇造船海洋』に対して1兆2,712億ウォンもの損害請求を行っています。ドル建てにすれば「約9億7,060万ドル」という巨額です。
納期までにできませんでした!
なぜ、このような巨額を『INPEX』が損害賠償請求しているのでしょうか。
(略)
つまり、ズルズルと納期が後ろにズレた上に、『INPEX』側は欠陥があったと述べており、その損害賠償を求めているのです。
実は、『INPEX』側は2016年05月段階で、頻繁な設計変更などにより引き渡し時期の延期が続いたため、「工事現場の非効率が深刻に懸念される」という意見表明を行っていました。
できないものをなぜ受注するのでしょうか。
『INPEX』が求めている損害賠償請求の金額は、上掲のとおり『大宇造船海洋』の自己資本の「57.3%」にも達する巨額です。
ポンコツにもほどがある!
Money1でのご紹介してきましたが、そもそも『大宇造船海洋』は今にも飛びそうな赤字会社です。
この金額を決算に組み入れるとしていますが、大赤字になることは火を見るよりも明らかです(まだ第2四半期の決算は出ていません)。
下手をして『大宇造船海洋』が飛ぶことになると、『INPEX』は損害賠償金を取りはぐれるかもしれません。どうしてくれるつもりなのでしょうか、『大宇造船海洋』は。
一応念のために付記しますが、『大宇造船海洋』は韓国でも最大手、Top3に入る造船企業なのです。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/86286