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韓国・文大統領が走る“被害者コスプレ” 無視する“日帝強圧”の史実 人糞だらけの町に「1カ月に便所1500個設置」
韓国ウオッチャーにとっては「常識」に過ぎない。が、とりたてて韓国に関心を持っていない日本人にとっては「信じられない衝撃の記述」だったらしい。
人糞だらけの町の状況を、日本が改善したのに、文大統領は「日帝は植民地の民衆を伝染病から守れませんでした」と“被害者コスプレ”に走り、3・1独立運動の精神が「K防疫」の成功につながったと言って舞い上がった。まさしく「忘恩の徒」だ。
李王朝末期のソウル(当時の名称は漢陽=ハニャン)が人糞だらけの町だったことは、韓国紙に何度も取り上げられている。
例えば、京郷新聞(2012年10月11日)は、ソウル大学の人類学・古病理研究室の調査結果を、「景福宮(キョンボックン)の塀、光化門(クァンファムン)広場の世宗大王(セジョンデワン)像の下、市庁舎付近、宗廟(チョンミョ)広場などソウルの主要な地点の朝鮮時代の地層で回虫・鞭虫などの寄生虫の卵を発見した」と伝えている。
ちなみに、この記事の見出しは、「朝鮮時代の漢陽の通りは糞(クソ)だらけ」。
朝鮮日報も1日遅れて、同じ調査の結果を伝えた。
李王朝末期の社会状況を詳しく知りたいという向きには、英国の女性旅行家であるイザベラ・バードが朝鮮半島に足を踏み入れたときの体験をまとめた『朝鮮紀行』(講談社学術文庫)、あるいは日本の衆院議員だった荒川五郎の滞在記である『最近朝鮮事情』(Kindle版)を読まれるようお薦めする。どちらも、「世界で最も不潔な国=李氏朝鮮」の糞尿事情に触れている。
「漢陽の通りは糞だらけ」の状況は、ソウルへの流入人口が増えるにつれ悪化した。だからこそ、鍾路警察署は1932年7月、鍾路大路の商店に必ず便所を設置するよう命令したのだ。
中央日報が2009年から10年にかけて不定期連載した「その時の今日」の中に、「日帝警察『1カ月間に便所1500個設置』強圧的命令」(10年9月2日)との記事がある。
「1535戸の商店に便所がないことが確認され、警察は1カ月以内に便所を設置するよう指示した。8月31日、警察はその時まで便所を設置しなかった735戸の商店を摘発、2-3日以内に指示を履行しなければ厳罰に処するという最後通告」
「警察は1カ月間になんと1535個の便所をつくる『実績』を上げた」
記事の筆者は、「日帝の強圧」姿勢を強調したかったのかもしれない。だが、「日帝の強圧」があったからこそ、朝鮮の衛生環境は改善に向けて動き出した。これこそ大統領が無視する史実だ。
日帝が去って75年、今日の韓国はどうか。
都市の水源地に、家畜の糞尿が投棄されているのは日常茶飯事。昨年夏には、仁川(インチョン)市一帯で水道の蛇口をひねると、ユスリカ(=アカムシに似た水生昆虫)の幼虫が出てくる騒ぎがあった。
蛇口に取り付ける浄水器は欠陥品が少なくないし、ミネラルウオーターの汚染も時として報じられる。そして、嫌がらせのための人糞投擲(とうてき)は後を絶たない。
それでも、「世界を先導するK防疫」と大統領は高らかに叫ぶ。スゴーイ国だ。(室谷克実)
ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f5c3238d5aa4b91c207ff8bc78e84fdd3bbfd99