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巨人・元木ヘッド「中田翔のことは質問するな」記者たちを震え上がらせた一言
「中田翔のことは質問するな」記者たちを震え上がらせた巨人・元木ヘッドの一言
番記者が口にする「元木ヘッドとの一件」は、6月23日のDeNA戦後の取材で起きた。この日は巨人の先発・赤星優志が4回5失点と試合を作れずに敗戦。巨人の目立った活躍といえば今季2度の二軍降格を経て一軍に再昇格した中田翔が代打で登場し、2ランを放ったことだった。中田は二軍降格中、長嶋茂雄終身名誉監督からアドバイスを受けていて、そのミスターが現地観戦する前で本塁打を打つという勝負強さを見せた。
「これまで原監督の中田の起用について、記者の間で疑問の声が上がっていました。中田は5月に二軍降格を命じられたが、復帰後は5試合連続でスタメン起用され、打率3割超、2本塁打と復調を印象付けるような好成績をマークしていた。ところが、それ以降、代打での途中出場が中心になり、調子を崩した中田は再び二軍降格に。中田が代打で実力を発揮する選手でないのはわかっていたはずです。それなのに2度目の再昇格後もスタメンではなく、代打での起用が続いていた。これには記者から『スタメンで使わないならなぜ再昇格させたんだ』『中田の状態に問題があるのか』と様々な声が上がっていた。そのため、この日は記者たちからは中田に関する質問が相次ぎ、代表質問の構成は中田メインになりました」(前出・キー局野球中継担当)
取材に対応した元木コーチは冒頭、相手先発投手を打ち崩せなかったことへの悔しさを滲ませたものの、中田の一発について聞かれると、「逆方向にコンパクトに振れたっていうのは本人にとってもチームにとってもよかった」と賛辞の言葉を口にしたという。しかし、この日で首位ヤクルトとのゲーム差が10ゲームになったことへの苛立ちもあったのか、次の質問も中田だと知るや、一気に態度が変わった。
「“スタメンを外れている中田の状態は?”と質問すると、元木ヘッドは急に苛立ちをみせ、『翔のこと聞きたいの?』『チームと関係ない』『代表(質問)で聞くことではない』『試合関係ない』などと一気にまくしたてたのです。聞いた記者も無言になるしかなかったと聞いています。その後、今季初スタメンだった石川慎吾らについてコメントを求めましたが、機嫌を悪くしたのか元木ヘッドは一言ずつしか返さなくなってしまいました」(同前)
この元木ヘッドとの一件は各メディアの担当記者の間で話題になり、チームの状況と相まって、いまも重苦しい雰囲気が続いているという。
「代表者質問の体制が続く限り、首脳陣の機嫌を損ねる内容は聞きづらい。“特定の記者、会社がいるから取材に応じない”と言われてしまうと、記事や番組が作れなくなる。もちろんメディア側に気概ある記者がいないのも恥ずかしい話ですが……ただ、番記者たちの間でも“取材をスムーズに終わらせたいから面倒なことをするな”という雰囲気が蔓延しているのも事実なので、そうした記者がいても代表質問制が続く限り、質問すらできないでしょうが」(前出・巨人番記者)
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