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若者の自民党支持の理由2位「安定感がある」3位「印象がいい」。圧倒的1位は
安倍元首相がテロリストの凶弾に倒れるという衝撃のなか行われた7月10日の参議院選挙は自民党が改選過半数の63議席を確保し、岸田政権の支持はより盤石なものとなった。そして、与党圧勝の要因のひとつには「若者の自民党支持」があったと言われている。
円安や資源価格上昇による物価高が加速し、国際情勢も決して安泰とは言えない。岸田首相は政策の実現や具体的な成果をまだ出せていないように見えるのだが――。一体どこに自民党を支持する理由があるのだろうか。
そこで、本サイトでは、若者の自民党支持が高いことについて400人以上に対するアンケート調査を実施(複数回答可)。全国20代以上の男女が思う、若者の政治観は何なのか。
若者の自民党は「消去法」が最多?
調査の結果、最も多かった回答が「ほかの政党より良さそうだから」で、31.3%を占めた。ほかの多くの報道でも指摘されているように、立憲民主党、国民民主党、社会民主党、共産党などの野党よりも期待できるからという。いわば、消去法による支持が最も多いという結果だ。
「他の党よりも信頼できるから。現在の政治でも日本が充分成り立っているから」(20代男性、学生)
「閉塞感があるけれども、期待が持てず、消去法で」(40代男性、会社勤務)
「20代がある程度安定して生活できていた時期と自民党政権期のイメージが重なり、逆に非自民政権期と生活の印象が良くない時期が重なるから」(20代男性、会社勤務)
「具体的な政策がないのが野党」
「ほかの政党より良さそうだから」という回答のなかには当然、野党のふがいなさを指摘する声も少なくない。
「旧民主党は政権時に大失敗したので印象が悪い」(40代男性、会社勤務)
「野党がいまひとつしっかりしていない、政策に期待が持てないことも原因」(40代男性、会社勤務)
「党が多すぎてどの言葉にも実現性を感じない」(70代以上女性、専業主婦)
「批判ばかりで実現可能な具体的な政策がないのが野党」(20代男性、会社勤務)
さらに、野党関係者には耳が痛いであろう「民主党政権時代に新卒の就職率が芳しくなかったことを先輩から聞いている。現在の世界情勢を理解できていないような夢物語の政策しか訴えられていない」(40代男性、公務員)の意見も。
2番目に多かったのは「安定感」
2番目に多かったのが「安定感があるから」(25.9%)で、岸田首相の人柄を評価する声が意外にも目立った。「岸田首相の人物像がまじめで誠実な感じがすること、最近の若者は安定志向を好む、政策実行能力が自民党にはあることなど複数の要因があると考えられる」(70代男性、無職)。
「最近のコロナ対策とかで信頼性を持つようになったと思います」(60代女性、無職)
「岸田総理の『聞く力』に信頼を寄せ、国を良い方向へハンドルを取り進んでほしい」(70代女性、無職)
「首相が分かりやすく国民に説明し共感を得たり行動に移そうとしているから」(30代女性、パートアルバイト)
さらにコロナ禍で先行き不透明になり、安定志向になったという声も。「改革でもたらすデメリットが心配だから」(70代男性、自営業)「今の現状に満足しているから。今の状態を変えることが不安」(60代女性、無職)などだ。
安倍氏の影響を指摘する声も
アンケートの3位以降は「印象が良い」(9.8%)、「リーダーシップがある」(7.0%)、「政策に共感が持てる」(6.3%)、「首相が信頼できる」(5.5%)と続いた。
が、その他の意見としては、アンケートが選挙直後だったこともあり、安倍氏暗殺の影響を挙げる声が多かった。「事件に対する同情票が集まった」(20代男性、その他の職業)、「安倍氏が撃たれたから」(70代以上女性、専業主婦)。
また安倍氏に関しては、暗殺の影響だけでなく、政権時の印象も残っていたようだ。
「安倍元首相が長期政権を担っていたため、安定感をもっているのではないか」(30代男性、専門職)
「安倍晋三元総理の外交政策やリーダシップの印象が強い」(20代男性、学生)
「安倍元首相の功績や影響が大きかった。陰の部分もあるが、それなりに支持する人がいた」(40代男性、専門職)。
テレビなどメディアの影響も?
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