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【朝鮮日報社説】ペロシ氏と会わない尹大統領、米中に誤ったシグナルを送ることにならないか
これら一連の流れの中で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は休暇中であることを理由に「来韓したペロシ議長との会談は難しい」との立場を伝えた。米国で序列3位のペロシ議長は今回のアジア歴訪で韓国以外の国では首脳らと会談した。台湾の蔡英文総統はもちろん、シンガポールのリー・シェンロン首相、マレーシアのイスマイル・サブリ首相とも会談した。日本では岸田文雄首相と会談を行う予定だという。
尹大統領は大統領選挙戦当時から就任後の今に至るまで「強固な韓米同盟」を強調してきた。米国のバイデン大統領との首脳会談では韓米同盟について「軍事同盟から経済や技術面での同盟にも格上げ」で合意した。NATO(北大西洋条約機構)首脳会議の演説では自由民主主義諸国による協力の重要性を強調し「自由と平和は国際社会の連帯によってのみ保障される」と訴えた。その尹大統領がソウルにいるにもかかわらず「事前に了解を求めた」としてペロシ議長と会談しなかった。これについて一部では「中国の顔色をうかがっているのでは」との見方も語られている。ペロシ議長は2015年に来韓した時は当時の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と会談した。
中国は韓国にとって最大の貿易相手国であり、北朝鮮の核問題では大きな役割を担うことから慎重に対処すべき国だ。しかし文在寅(ムン・ジェイン)政権当時のように屈従的な姿勢では歪曲(わいきょく)された関係が続くだけだ。尹大統領がペロシ議長と会談しなかったことが米国と中国に誤ったシグナルを送ることにならないか心配だ。
朝鮮日報日本語版
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