あわせて読みたい
阪神 矢野監督「この球場なんでね、しびれますね」東京ドームで1点差逃げ切り連勝
<巨人1-2阪神>◇3日◇東京ドーム
阪神が1点差を逃げ切り巨人に連勝した。3回に中野拓夢内野手(26)の中前適時打で先制。巨人先発戸郷からは今季20イニング目で奪った得点だった。5回には梅野隆太郎捕手(31)の3号ソロで追加点を奪った。先発伊藤将司投手は6回、87球で吉川のソロによる1点に抑え7連勝で今季8勝目を挙げた。試合後の阪神矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。
-1点差ゲームをものにした今の心境は
「いやぁ、この球場なんでね、しびれますね、ハイ」
-今日も先制。梅野の四球、中野の適時打
「まあね、そこまで相手のリズムで、打ち取られていたんでね。なかなかそんなにチャンスが多くないかなというところで、よく拓夢(中野)が打ってくれました」
-7試合連続での先制
「それは選手がよくやってくれていることなんでね。やっぱり先制すると、自分たちのリズムで戦える。やっぱりそういう野球をどんどんしていきたい」
-巨人先発戸郷の真っすぐがよかった中で梅野がとらえた
「そうですね、初球でしたけどね。見事にとらえてくれたんで。あの本塁打、効果的だったんで。いい本塁打でした」
-巨人戦3戦連続完封を目指して投げた伊藤将の内容は
「今日も将司らしく、真っすぐでコーナーを突きながら、変化球を低く集めて、まだ行けそうな感じはあったんですけど。そういうところでは先発の責任というのは果たしてくれたかなと思います」
-伊藤将に打席が回る前に7回からは浜地。信頼がある
「そうですね、浜地もね、申し分ない投球内容もしっかり見せてくれますし。まあね、浜地でいきたいなっていう気持ちにさせてもらってるんで。あそこは浜地に任せました」
-8回の湯浅、9回の岩崎も含めた活躍は
「いやぁ、もう本当に頭が下がりますしね、これがうちの野球なんですけど。もうちょっと点を取ってね、それ以外の投手継投でもしっかり勝てるような、そういう点の取り方っていうのはしていきたいですね」
-長期ロードに入って連勝。明日へ向けて
「うちはね、ヤクルトを追いかける立場なんで。目の前の試合をどうやって勝っていくか。ずっと言っていますけど、ドラマとか奇跡を信じてね、僕たちは戦って行くっていうことが大事なことになると思うんでね。2つ取ったんでね、あした絶対取るっていう、そういう気持ちの試合をしていきます」
-伊藤将は完封こそならなかったが大したもの
「もちろん、そんな完封なんて簡単にできることじゃないし、特にね、東京ドームっていうのはピッチャーにはやっぱり不利な球場だから。それでもよく投げてくれたらなと思います」
-2年目のジンクスどころか、あらゆる面で進化している
「うーん、まあ真っすぐの質とコントロールっていうのは去年よりはいいのかなとは思うね。あとはタイミングとか、そういうところもいろいろ変えられるっていうのは将司の(特長)。同じ球種でもタイミングがちょっと、違うタイミングが投げるっていうことで、球種は1個なんだけど、バッターにとっては1個ではなくなるんで。そういうやっぱりね、特別球が速いとかそういうピッチャーじゃないで。そういうものをいろいろ駆使してっていうのは将司のいいところじゃないの」
-あそこでの交代は決めていた
「決めてはないけど、別にそんな。まあまあ、今のチーム状況を考えれば、浜地で行くことがいいのかなという判断で行きました」
-7回表にリクエストが重なって、試合が止まったところで浜地が流れを引き戻した
「なかなか鋭いところを見ているね(笑)。野球って、スポーツって何でも流れがあるから、ああいうところはやっぱりウチにとっては嫌な流れ。向こうにとっては追い掛ける立場でああいうダブルプレーだとやっぱり(こっちは)すごく嫌なものだから。でも、ここまでの経験の中でアイツも落ち着いて、『自分のボールを投げれば大丈夫』とか、自分の中でどうやってやっていくかという引き出しというか、そういうところも成長しているから。あまり動じずにいってくれたんかなと思います」
-湯浅、岩崎も
「一番しんどいパターンというか、そういう中でよく投げてくれている。中継ぎの1球って、先発も重いけど、中継ぎの1球はすごく重くなっちゃうんで。1球1球、間違わないようにという気持ちと、もう1個はその中でも攻めていくという強気の気持ちも投手は必要やから。攻めながら丁寧に、というのかな。そういうふうに(岩崎)優も湯浅もやっているし。優の何て言うのかな、投球や気持ち、マインドというのも、二人は参考にしているんかなと思う」
-苦手の戸郷を攻略
「東京ドームで1点じゃね。全然攻略したってなってないと思うし。あそこからも後半ポンポン抑えられてしまったので、やっぱりそこはうちの課題かなと思うし、もうちょっとなんとかしたいんだけどね」
-その中で5回の梅野の本塁打は貴重
「そうやね。ロドリゲスのところでホームランを警戒して打ち取ったところの次の初球って、エアポケットじじゃないけど。そうなったところをリュウ(梅野)が一発で仕留めたのは、相手にとっては1点でも、がくっとくるような1点になったと思うので。そういうところでは、なんていうかな。バッテリー心理を読んで打ったというのも、もしかしたらあるのかな」
-ダブルリクエストは判定について説明を受けた
「説明は聞いてないけど、もうね。覆ることはもうないし、逆の立場でも見ても(納得)。たかひろ(一塁走者の熊谷)も妨害しようと思ってないけど、今はベースが低くなっているから、あいつのスピードでいけば、やっぱりベース追い越しちゃうんで。今日はスライディングも近めのスライディングやったから余計に勢いでいっちゃうから。でも相手であれば、俺もコリジョンのリクエストするだろうし。まあ、ああいうふうになれば今は大概取られちゃうので。それは仕方ないかなと見ていたけど」