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【NP7】巨人、最下位なら原監督辞任で中畑監督誕生も
「内部昇格の可能性は薄い。当然、低迷の責任は監督だけでなく、コーチ陣にもあると考えられる。総辞任になるでしょう。すると、阿部慎之助ディフェンスチーフコーチ、桑田真澄投手チーフコーチ、元木大介ヘッドコーチは消える。
前監督の高橋由伸氏は候補に上がりそうですけど、前回の就任も戦力の過渡期に任され、結果を残せなかった。読売としては由伸に負い目があるし、戦力が整った時に満を持して登場させたい。若手の成長、人気の回復を狙いたい現状を考えると、OB会長の中畑清・元DeNA監督を起用する芽も出てくるのではないでしょうか」
引退後、何度も巨人の監督候補に名前が挙がったものの実現せず、2012年から横浜DeNAの監督を務めた。就任以前の10年で最下位8度というチームで筒香嘉智や梶谷隆幸、桑原将志などの若手を育て上げた。成績は4年間で5位2回、最下位2回だったが、のちにクライマックスシリーズに進出できるチームの礎を作った。
「FA補強が難しくなり、若手を鍛え上げなければならない今の巨人に一番合っている人物ではないでしょうか。DeNAではラミレスや中村紀洋という実績のあるベテランから、若手主体の戦力に切り替えた点も評価できる。また、どの若手を抜擢すべきかという眼力もある。筒香は誰しも認める素材でしたが、梶谷に注目している人は少なかった。
選手を適材適所で使う手腕もあり、新人の山崎康晃を抑えで起用したり、周囲の反対を押し切って山口俊をリリーフから先発に回したりして成功させた実績もある。中畑監督になれば、今巨人で不調の山口俊や井納翔一、怪我をしている梶谷という元DeNAの復活もあるかもしれません。特に、“宇宙人”と呼ばれるほど独特なキャラクターの井納は巨人のチームカラーに合わずに苦労している面がある。
中畑氏はDeNA時代から彼の性格を熟知してかわいがっている。もし残留になって、中畑監督就任となれば、少なくとも今のような状態からは抜け出せるのではないか」
「閑古鳥の泣いていた横浜スタジアムは、中畑監督就任とともに観客数が増加していき、最後の2015年には最下位にもかかわらず、実数発表後最高の観客動員を達成するなど人気の高いチームを作りました。横浜ファンは筒香や梶谷などの若手が成長していく楽しみを味わえたし、2013年には7点差を逆転勝ちする試合が3度もあった。中畑監督は、ファンが球場に来たくなるチームを作り、ファンに愛されていた。
巨人は2019年から連覇したのに、その2年間、観客動員数の面で阪神の後塵を拝した。昨年はリーグ1位に返り咲きましたが、今年はまた阪神がトップです。巨人にはもう以前のような人気がない。かつてのように黙っていてもファンが来てくれる時代ではありません。そうした中で中畑氏の発信力は大きな武器になりますよ」
一度出て行った人間が監督になれば、巨人史上初
藤田元司は第1次巨人監督前に大洋でコーチをやってた