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【ソウルフード】『佐渡ヶ島白魚そば』
江戸に春を告げる白く可憐な魚『白魚』を使った種物が『白魚(しらうお)そば』です。
佐渡は信濃、越後に次いでそば屋の多い土地柄で、「白魚そば」は、真野町特有の食べ方です。
佐渡の手打ちそばは色が黒い田舎風で、そば粉100%のものや山芋と卵を繋ぎに使った繋ぎそばがあります。
その手打ちそばに白魚をかけて食べるのが「白魚そば」です。
白魚は日本海沿岸で獲れる体長8~10㎝の小魚。薄塩の湯で白くなるまで手早く茹でます。
かけ台に焼海苔を敷き、茹でたシラウオをその上に乗せます。淡泊な味がそばに良く合う、早春の種物です。
♦因みに『白魚』は別名『トノサマウオ』、漁火を灯しての『白魚』漁は江戸の春の風物詩でした。
旬は2~4月です。因みに江戸前の『白魚』漁は大正期まで続いたようですが、その後の河川と海の環境悪化で東京湾から消えました。