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オデッサ港へのミサイル攻撃、ロシアが関与否定 ウクライナは非難
アカル氏によると、ロシア側はミサイル攻撃について「全く無関係だ」と全面否定した上で、「事案の詳細について調査している」と述べたという。ウクライナ軍によると、使われたミサイルは巡航ミサイル「カリブル」で、黒海で活動する戦艦から発射されたとみられる。4発のうち2発を迎撃し、残り2発は港のポンプ場に直撃したが、被害は小さいという。
アカル氏は、港から穀物を輸送船に積み込む作業に影響はなく、合意の履行は「継続できる」との認識を示した。ウクライナのクブラコウ・インフラ相もフェイスブックに「穀物を輸出するための準備を継続する」と投稿した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、通信アプリ「テレグラム」で「ロシアが何を約束しようとも、彼らが(輸送を再開する)合意を実行しない方法を探していることが証明された」と攻撃を強く非難。欧米からも批判が相次いでおり、英国のトラス外相は23日、今回の攻撃はプーチン露大統領の発言が「一言も信用できないことを示している」と指摘。ウクライナ産穀物の輸出再開に向け、「ロシアを関与させない」方法を考えるべきだと主張した。
国連によると、穀物輸送はオデッサなど三つの港から穀物を船に積み込み、黒海からボスポラス海峡を通じて目的地に向かう。またロシアとウクライナ、トルコ、国連の4者による「共同調整センター」を設置し、海上輸送を監視する。国連のグテレス事務総長のハク副報道官によると、グテレス氏は合意から2週間以内に輸送再開が可能になるとの見方を示していた。【エルサレム三木幸治】
毎日新聞 2022/7/24 07:16(最終更新 7/24 09:14)
https://mainichi.jp/articles/20220724/k00/00m/030/015000c