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【芸能】西野七瀬、役作りの苦労を明かす「本読みの時は正直“絶望的”でした」
女優の西野七瀬が、7月23日に東京・EJアニメシアター新宿で行われた映画「恋は光」の舞台あいさつに主演の神尾楓珠、小林啓一監督とともに登壇。自身の役について語る場面があった。
同作は、秋★枝によるコミック「恋は光」を実写化。主人公の西条(神尾)は“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視(み)える”という特異体質をもつ大学生で、恋愛とは無縁の学生生活を送っていた。しかし、ある日「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲(平祐奈)に一目惚れし、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めた。そんな2人の様子を見て、西条にずっと片思いをしている北代(西野)の心がざわつき始める。そんなリアルとファンタジーが入り混じる文科系哲学恋愛映画となっている。
■西野七瀬「(友人から)『見てきたよ』って連絡をもらいました」
同作は6月17日に公開され、リピーターも続出。この日の観客も半数以上が2回目以上で中には10回以上見たという人も。
周囲の反響を聞かれ、神尾は「普段は全然連絡を取ってない地元の友達から『見に行った』って話をされて、『ありがとう』って答えたら、『(西野)七瀬ちゃん目当てだけど』って言われました(笑)。それでも、『これまでと役柄が違うけど違和感がなくて振り幅がある』って言ってもらったこともあったのですごくうれしいです」と回答。
西野も「私も『見てきたよ』って連絡をもらいました。映画を見た直後に電話をかけてくれた子もいて、『良すぎた!』って言って、パーっとしゃべってくれてすごくうれしかったです(笑)」と友人たちの反響の大きさを喜んだ。
注目してほしいところを聞かれた西野は、「アユ釣りの時、釣った後で食べてるんですけど、養殖と天然のアユを食べました。 結構カット数が多かったので、何回も食べてて羨ましがられました(笑)。天然の方が数が少なくて、『ここから天然に変わります』って言われて、(天然は)最後の方に。味の違いも分かりました」と笑顔で答え、どちらが好きだったのかを聞かれると「養殖」と即答すると、思わず神尾が「養殖かい!!(笑)」とツッコミ。
小林監督が「ほっぺたにアユをくっつけながら、いいお芝居をしてくれました」と話すと、西野は「くっついてましたっけ?あんま気にしてなかったです(笑)」と、意識的ではなかったことを明かした。
■西野七瀬「『明日からどうしよう?』って実は思っていた」
そんなふうに自然体で演じた“北代”は西野にとってのハマり役となっているが、「(クランク)インする前の本読みの時は、正直絶望的でした。自分が思っていたイメージと監督の思うイメージが合わなくて、『明日からどうしよう?』って実は思っていたんです」と告白。観客からの質問に答えるコーナーで改めて役のことを聞かれると、「最初は難しかったんですけど、どこかで掴めたタイミングがあって、そこからは自然に」と答えた。
そんな西野の演技について、神尾は「“西条”って話を引っ張っていく存在ではありますけど、基本的に表情も微妙な違いしか出ないし、動きもそんなに大きくないんです。でも、感情の揺れ動きというのは“北代”の方が見えるんですよね。『今、こんな感情なんだろうな』って。でも、撮影の時は西条に見えないようにやってるんです。『あ、この時、こんな表情をしてたんだ』って、(完成した作品を)見た時に改めて発見したというか、わかった部分が結構多かったです。見えないようにやっていたのがすごいなぁって思いました」と西野を絶賛。
しかし、小林監督に「それは意識してやってたよね」と話を振られた西野は、「え?わかんない。すみません。今話しているの、ずっと私の話じゃないと思って聞いてました」と答え、思わず神尾に「なんで!?(笑)」と再びツッコミを入れられていた。
最後は西野が「またこうして裏話とかを3人で話せたのを皆さんと共有できて楽しかったです。何回も見てくださってる方が多いですけど、友達とかを誘ってまた見ていただけたらうれしいです」と、神尾が「本当にこの映画がもっともっとたくさんの方に、劇場で見ていただけたらうれしいと思いますので、これからももっと協力していただけたらと思います」とメッセージを送って、舞台あいさつを締め括った。
映画「恋は光」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信