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阪神 伊藤将司が井川慶以来の甲子園9連勝 借金1で3位浮上
◆JERAセ・リーグ 阪神3―1DeNA(23日・甲子園)
阪神がDeNAに連勝して、3位に浮上した。
ヒーローは先発の伊藤将だ。7回6安打1失点で今季7勝目をマーク。昨年9月1日の中日戦から甲子園で9連勝とし、球団では03~04年の井川慶以来18年ぶりとなる不敗神話を築いた。
初回を3者凡退に仕留めると、その後も持ち前の制球力などでハマ打線を翻弄。6回に代打・細川に左越えソロを許し、本拠地での無失点投球は30イニングでストップしたが、十二分に“聖地の申し子”ぶりを見せつけた。8回からは湯浅、岩崎の必勝リレーで締めた。
打線は初回に好調の1番・中野が中堅右へ二塁打を放ってチャンスメイクし、その後1死一、三塁から相手先発・今永の暴投で先制。3回1死二塁では、3番に定着した近本が右前適時打で2点目をもたらした。
その近本は守備でも魅せた。5回無死一、二塁で嶺井の中前に落ちそうな飛球をダイビングキャッチ。飛び出していた二塁走者もアウトにして、伊藤将を救った。20日の広島戦(マツダ)では、逆転負けにつながる痛恨の落球もあったが、本領を発揮した。
8回には「7番・一塁」で初先発出場の新外国人・ロドリゲスが1死一、三塁の好機を生かし、中前タイムリー。貴重な追加点に、3万8077人が詰めかけた甲子園は割れんばかりの歓声がこだました。
チームは開幕9連敗にはじまり、どん底を味わったが、交流戦から白星を量産して最大16あった借金を1まで減らした。24日の同カードは球宴前最後の一戦。借金完済ターンなるか。