危機的状況… なぜサッカー日本代表戦は4980人しか集められなかったのか? 惨状を招いた複数の要因とは

危機的状況… なぜサッカー日本代表戦は4980人しか集められなかったのか? 惨状を招いた複数の要因とは

危機的状況… なぜサッカー日本代表戦は4980人しか集められなかったのか? 惨状を招いた複数の要因とは

1: 名無しさん@恐縮です 2022/07/22(金) 23:33:34.88 ID:CAP_USER9
 一部のエリアでの声出し応援が認められる「声出し応援運営検証試合」となったこの試合は、政府の方針により収容人数の50%が上限となった。Jリーグ公式によるとカシマスタジアムの入場可能数は38,669人とされているため、2万弱が上限となる。しかし、実際に集まったのは上限の30%にも満たない4,980人だった。
2017年の前回大会は初戦から順に20,806人、17,220人、36,645人という数字だった。もちろん、この時も国内組だけのメンバー構成だったが、平日だった第2戦でも17,000人を集めている。今大会でこれほどまでも観客動員数が落ち込んでしまったのは由々しき問題である。
3月にはカタールワールドカップアジア最終予選でアウェイゲームの放映権を獲得できず、本大会出場が決まったオーストラリア代表戦がテレビ放送されないという異例の事態が起きた。日本代表戦はもはや視聴率も見込めず、かつては満員が当たり前だったスタジアムも、親善試合では空席が目立つことも多い。

 日本代表人気の凋落、日本サッカー協会の問題……。そういったものが原因から排除できるとは言わないが、実際はそんなに短絡的な話ではない。これほどまでに観客数が落ち込んだ原因はいくつも挙げられる。

 EAFF E-1サッカー選手権男子決勝大会で、日本代表戦は以下の日程で組まれた。

7月19日(火)香港代表戦(カシマ)
7月24日(日)中国代表戦(豊田)
7月27日(水)韓国代表戦(豊田)

 第2戦は集客のしやすい土日開催、第3戦は優勝が決まる可能性があり、一番実力の拮抗する韓国代表が相手だ。その2試合に比べると、第1戦はチケット購入の動機としては弱くなってしまう。

 第1戦は唯一の関東開催ではあるが、平日の日中に仕事をしている層が19時20分キックオフのカシマスタジアムに間に合うのはごくわずか。実際、今季の鹿島アントラーズは平日に2試合を開催しているが、そのどちらも観客動員数は1万人を下回っている。平日のカシマスタジアム開催というハードルは決して低くない。

 さらに追い打ちをかけたのは、パリ・サンジェルマンの来日である。

7月19日(火)香港代表戦(カシマ)
7月20日(水)川崎戦(国立競技場)
7月23日(土)浦和戦(埼玉スタジアム)
7月24日(日)中国代表戦(豊田)
7月25日(月)G大阪戦(吹田スタジアム)
7月27日(水)韓国代表戦(豊田)

 火曜日の鹿島で行われる日本代表戦か、水曜日の国立で行われるPSG戦か。両者を天秤にかけた人は決して少なくないだろう。PSG戦のチケットは争奪戦となり、18日に秩父宮ラグビー場で行われた公式練習には13,370人の観衆が詰めかけた。両者の差は明らかと言っていいだろう。

 今や絶対的な人気カードではなくなった日本代表にとって、こういった競合とのバッティングは致命的になる。娯楽の多様化による可処分時間の奪い合いは今に始まったことではなく、日本代表に限った問題でもない。

 しかし、4,980人という現実は変わらない。様々な理由があるにせよ、日本サッカーの代表たる試合に4,980人しか集められないというのは大きな問題で、強い危機感を感じずにはいられない。

https://www.footballchannel.jp/2022/07/20/post469716/
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