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【朝鮮日報】対中けん制「クアッド」首脳会談、韓国抜きで今月初開催
中国けん制を目指して結成されたクアッドは2019年以降、合計3回の外相会議が行われたが、首脳会談は今回がはじめてとなる。とりわけ今年1月に米国でバイデン政権が発足すると、2月のクアッド外相会議に続き3月にクアッド首脳会談が開催されるなど、クアッドはインド・太平洋地域における重要な機構として定着した。米国のバイデン大統領はトランプ前大統領に続いてクアッドを反中連帯の核心的な枠組みとする考えを明確にしたとも考えられる。すでに合同軍事訓練が実施されているクアッドは今回の首脳会議を経て、欧州の北大西洋条約機構(NATO)のように正式に機構化する可能性も考えられる。
クアッドの事実上の事務局となっている日本は昨年からクアッド首脳会談を本格的に提案しており、これを実現させることで影響力を高めている。日本は中国との対立を懸念し、クアッド首脳会談にやや消極的だったインドを背後で積極的に説得してきたという。
今回のクアッド首脳会談ではミャンマーの軍事クーデターをはじめ、インド・太平洋地域における懸案が幅広く話し合われるという。中国が海警局による武器の使用を可能にし、日本と領有権争いが続いている尖閣諸島(中国名、釣魚島)にたびたび船舶を送り込んでいることに対しても何らかのコメントが発表されそうだ。日本は今回の首脳会談で東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた支援も要請するという。一方で文在寅(ムン・ジェイン)政権はクアッドに否定的な考えを変えておらず、バイデン政権発足後に形成される新たな世界秩序に参加できていないとの指摘も出ている。
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/06/2021030680003.html