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【ソウルフード】『埼玉県川島町すったて』
👉すったて
味噌をベースに胡麻、キュウリ、青じそ、ミョウガ等の夏野菜をすり鉢ですり合わせたものを、冷たい水やだし汁で割ってつけ汁とし、これにうどんをつけて食べる、川島町に昔から伝わる郷土食。
古くから稲作の盛んな川島町では、忙しい農作業の合間に簡単でさらに美味しく食べられる“すったて”が受け継がれてきた。
特に暑い夏、食欲のない時は、薬味の清々しい香りと胡麻の風味で食欲が進み、新鮮な夏野菜と胡麻の高い栄養価で夏バテにも負けない健康な体になること請け合いの逸品。
川島町(かわじままち)は、埼玉県の中部に位置し、比企郡に属する町。 県内のほぼ中央に位置し、四方を河川に囲まれた輪中となっている。北側で市野川を境に東松山市、吉見町に接し、東側で荒川を境に北本市、桶川市、上尾市に接し、南側で入間川を境に坂戸市に接している。地名のとおり「川に囲まれた島」のような地形となっている。
16キロバイト (1,844 語) – 2022年6月29日 (水) 18:00
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🤔すったてって?
江戸時代、川越藩のお蔵米の生産地だった川島町は、稲の裏作として小麦を生産してきた歴史から、「うどん文化」が発展しました。
暑い夏に田植え作業や草刈りに汗を流した後の農家の食事は、決まって冷たい味噌仕立ての汁で食べる「すったて」です。
大豆を主成分とする味噌はタンパク質が豊富なうえ、発汗で失われた塩分も補給してくれます。
しかも胡瓜や大葉、茗荷のさっぱりした味わいが更に涼味を誘い、一気に食欲をそそります。
忙しい農作業の合間に、簡単でしかも美味しく食べられるこの「すったて」は、まさに農村「かわじま」に暮らしてきた先人たちの食の知恵だったわけです。
♦因みに、すったてうどんの基本的な作り方
「すったて」とは「すりたて」という意味です。名前の通りすり鉢に炒ったゴマや大葉、味噌などを次々に加え、しっかりとすり合わせて冷汁を作ります。
市販されているゴマには、洗いゴマ・炒りゴマ・すりゴマ・ねりゴマなどがありますが、すったてうどんに使うのは、洗いゴマか炒りゴマです。
洗いゴマは生の状態なので必ず加熱して食べる必要があります。炒りゴマはそのまま使えますが、時間が経つと湿気たり風味が落ちたりするので、再度炒って香ばしさをアップさせるのがおすすめ。
すったてうどんはゴマの香ばしい風味がポイントなので、このひとてまを惜しまないのが大切です。
🤗今では多くの家庭で食べられるようになり、2010年5月に開催された第6回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦では、川島町のすったてうどんが堂々の1位に輝きました。
薬味の香り、ゴマの風味が食欲を注ぎ夏バテ防止に最適です!