「セルフレジがわからん」悪態をつく70代男性客がダンマリした、青年の一言

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「セルフレジがわからん」悪態をつく70代男性客がダンマリした、青年の一言

 最近はスーパーコンビニなどで当たり前のように見かけるセルフレジ1990年代に米国で普及し、日本ではここ数年で一気に導入が進んだ印象があります。

セルフレジ
画像はイメージです(以下同じ)

 日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会の業界三団体が合同で行った『2021年スーパーマーケット年次統計調査報告書』によると、2021年夏の時点でセルフレジを導入している店舗は全体の23.5%2019年に比べるとほぼ倍増しており、多店舗展開する大手チェーンを中心に積極的に設置しているようです。

 ただし、難なく使いこなせる若い世代にとっては便利と感じる一方、操作に不慣れな高齢者などにとっては未知の存在。ほとんどのお店では従来型のレジもあるため、年配の方はこちらを利用する傾向が強いようです。

セルフレジの前で仁王立ちする年配男性…

「自分がよく買い物するスーパーで混むのは有人レジ。そのため、並ぶのが嫌でセルフレジに来る年配のお客さんもチラホラいます。でも、数か月前のことですが、隣のレジに来た70代くらいの男性の方はかなり強烈でした(苦笑)

 そう話すのは、会社員の鎌田健人さん(仮名・28歳)。一体、何があったのでしょうか?

「その方はセルフレジの台にカゴを置き、険しい表情をしたまま腕組みをして微動だにしませんでした。使い方がわからずオロオロしている感じではなく、最初から怒っているように見えました」

見ていて気分が悪くなるような態度

セルフレジ

 この店ではセルフレジコーナー全体に1人の店員が付いており、30代くらいの女性スタッフが近寄って「どうされましたか?」と声をかけたとか。ぶっきらぼうに「使い方がわからん」と答えるその男性に、スタッフは実際に商品2点をスキャンしながら丁寧にアドバイスしますが、それでも自分からは一切やろうとしなかったそうです。

 それどころか「こんな機械置かれてもよう分からん」と大きめの声でつぶやき、「代わりにあんたがやってくれ」と店員に残りの商品もスキャンさせていたといいます。

申し訳なさそうな態度を取るならともかく、やってもらって当然っていう偉そうな態度でした。店員さんにお礼の一言もなかったし、ちょっとドン引きしたというか見ていて気分が悪くなりました」

お礼すらしない男性に隣の青年が思わず…

セルフレジ

 すると、男性を挟んで鎌田さんの反対側のセルフレジを使用していた大学生くらいの青年が「だったら普通のレジに並べばよかったじゃないですか。こっちのレジ(セルフレジ)に並んで『使い方が分からん』って店員さんに全部やらせるのは筋違いですよ」と諭すように言ってきます。

 本人はほかのお客からそんな風に言われるとは思っていなかったのでしょう。しかも、青年はさっさと自分が購入したものをマイバッグに詰めると「店員さん、ご苦労様です!」と声をかけて颯爽と立ち去ったとのこと。

最初から自分で操作する気がない?

 その間、男性は彼に対して言い返すこともできず、少し俯きながら顔を真っ赤にしていたそうです。

「彼のように面と向かって言うことはできませんでしたが、私も同じように思っていました。有人レジのほうが多少並ぶにしてもどのレーンもせいぜい2~3人。最初から人任せで自分で操作する気がないならセルフレジに来なきゃいいのにとは思いました

 もちろん、こっちのレジを利用する年配客の中には戸惑っている人を見かけたこともありますが、店員さんのアドバイスを受けながらみなさん自分でやっていました。それにお礼の言葉だってちゃんと口にしていたので。だから、こんな態度の人もいるんだなってある意味衝撃でした」

高齢者にセルフレジの操作は難しい?

セルフレジ

 なお、セルフレジを設置するスーパーの現役店長(40代)は、「さすがにキレる人はいないが『使うのが難しい』などの不満はたまに言われる」と漏らします。

 しかし、週に数回スーパーで買い物をするという60代後半の主婦は、「若い人は普通に使えてもスマホパソコン同様、我々シルバー世代の中にはセルフレジが上手く扱えない人が多いこともわかってほしいです」と男性を擁護。

 それでも「アドバイスや手伝ってくれた店員さんに怒るのは間違ってる。同じ世代の人間として恥ずかしいです」との本音も。

 年齢に関係なく困った時に助けてもらった際には、相手が店員さんであろうとなかろうと感謝の態度を示せるようになりたいものですね。

TEXT/トシタカマサ イラストカツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

―特集・私が見たモンスタークレーマー

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

(出典 news.nicovideo.jp)

、2000年代に入り日本でもバーコード読み取り端末を顧客が操作してレジでの対応をスムーズにさせるセルフスキャンニングレジスター(セルフレジ)が一部の店舗で使用されるようになった。例えば予め会員登録した顧客に端末機を貸し出し、顧客がレジかごに商品を入れる際にバーコードを読み取るという方法である。 わかりやすい陳列や場所の案内図。
10キロバイト (1,485 語) – 2021年12月9日 (木) 16:30

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