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【韓国】結婚指輪で有名な日本のルシエ、進出14年で韓国撤退 2年にわたって続いた日本製品不買運動の余波
日本製品不買運動の影響との分析も…オリンパスやGUなど日本企業の撤退相次ぐ
結婚指輪・婚約指輪で有名な日本の高級ジュエリーブランド「LUCIE(ルシエ)」が、韓国に進出して14年で韓国市場から撤退する。会社側は新型コロナウイルス感染拡大による打撃を撤退理由に挙げているが、2年にわたって続いた日本製品不買運動の余波とみられている。
ジュエリー業界が4日に明らかにしたところによると、ルシエは今月31日で韓国での営業を終了し、店舗を閉鎖する。韓国でルシエブランドを運営してきたNIWAKA KOREA(ニワカ・コリア)も廃業手続きを経て法人を解散する。
NIWAKA KOREAの関係者は「昨年から続いている新型コロナ問題による消費低迷が韓国市場撤退の最大の原因」として「韓国の店舗での売上減少だけでなく、日本国内での景気低迷が複合的に作用し、日本本社の会計構造改善のために海外法人を整理することにした」と説明した。
ルシエは現在、新製品の注文受付を停止している。ただし修理などのアフターケアサービスは営業終了前まで店舗で受け付ける。店舗の撤退後はオンラインで修理を受け付ける方針で、関連内容は来月1日に公式サイトに掲載する予定だ。
ルシエは日本・京都の宝石職人、青木敏和氏が1983年に設立した俄(にわか)グループの代表ブランドの一つだ。韓国ではプロポーズや結婚の指輪として人気を集めた。代表商品の「クロシェ」や「パルファン」の指輪は100万-200万ウォン(約9万5500-19万1000円)と高価だ。
俄グループは2007年、韓国法人NIWAKA KOREAを設立し、ルシエブランドを韓国で初めて発売した。その後、高価なレアメタル(希少金属)であるプラチナやピンクゴールド、レイヤードリング、ピンクダイヤモンドなどを販売し、名が知られるようになった。
ルシエは14年にはデパートへの出店を9店舗まで増やした。現在は新世界デパート江南店、現代デパート貿易センター店、板橋店の3店舗を運営している。
ブルガリやティファニーなど超高価ジュエリーブランドは新型コロナ問題が起きても「リベンジ消費」効果で好調だ。しかしルシエのような中位圏のブランドは打撃を避けられない状況だ。暁星の系列会社、暁星TNCは昨年下半期、英国のジュエリーブランド「デビアス」の事業を停止した。また、別の日本のジュエリーブランド「TASAKI(タサキ)」もデパートへの流通を取りやめたことが分かった。
ルシエの撤退の背景には、2019年8月の日本による輸出規制に触発された日本製品不買運動の影響もあるとの分析だ。ユニクロの姉妹ブランドGUも昨年、韓国市場から撤退し、カメラブランドのオリンパスや、ロイズチョコレートを販売するロイズコンフェクト・コリアなど複数の日本企業が不買運動の打撃を避けられず、韓国市場を去った。
これについて、NIWAKA KOREAの関係者は「ルシエは結婚指輪が主要な販売品目」だとして「不買運動の影響が全くなかったと断言はできないが、韓国撤退の背景とは関係ない」と明言した。
イ・ソンモク記者
朝鮮日報 記事入力 : 2021/03/04 22:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/04/2021030480238.html