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侍ジャパン・栗山英樹監督、翔平視察のため渡米へ
国内では5日から9日にかけて関東、関西、東北を回って5試合10球団をコーチ陣とともに視察。今後、国内は首脳陣が個別に動いて選手の状態を確認する方針だ。特に選手のコンディションには気を配っており、過去に栗山監督も「来年3月に選手の体がどういう状況にあるか。それをしっかり見極めて判断しないといけない。オフを挟んで3月(の開催)というのは凄く難しい」と語っている。
その国内の選手と同様に、メジャー組の状態も的確に把握することは、選手選考する上での重要なポイント。今回は大会への出場意思なども確認すると思われる。最大の注目は12年から21年まで務めた日本ハム監督時代に、13年の入団から17年までの5年間で二刀流として成長させた大谷の視察。当時から「メジャーで活躍させるため」と熱い思いを注いだ愛弟子は、メジャー4年目だった昨年に9勝&46本塁打の活躍でア・リーグMVPを獲得。今季も投打で圧倒的なパフォーマンスを見せている。年齢的にもまさに二刀流のピークともいえる状態で、来春WBCに出場となれば侍ジャパンの投打の大黒柱になるのは確実。視察した際は、日の丸への思いや出場意思を確認すると思われる。
懸念されるのが大谷の去就だ。エ軍の不振もあり、今季中か今オフにトレードとなる可能性が現地メディアをにぎわせている。WBCの大会期間は来年3月8日から21日まで。直前合宿を含めると2月中旬から1カ月以上も拘束される。移籍となれば新天地の環境に慣れるための大事な時期でもあり、これまでも参加を断念するケースが多い。ただ、大谷は日本ハム時代に17年の前回大会を右足首の故障で不参加。その無念の思いを誰よりも知っているのが当時監督だった栗山監督でもある。
WBCの1次ラウンドの組み合わせが決定した8日、栗山監督は選手選考について「ギリギリまで引っ張る」と語っていた。一切の妥協はしない。全ては世界一を奪還するため。日本が世界に誇る二刀流のサムライを含め、最強の布陣を目指す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6712a1c797fa0cde3c19af44cb436010608a2310