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メルセデスAMG代表がファンの態度に疑問 ルイス・ハミルトンのクラッシュに大歓声
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【7月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)を率いるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表が9日、前日の第11戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2022)予選で、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とジョージ・ラッセル(George Russell)の両ドライバーがクラッシュしたときに歓声を上げたファンの態度に疑問を呈した。
トップ10を競う予選Q3のターン7でハミルトンがタイヤバリアーに激突すると大きな歓声が沸き、その直後にラッセルがクラッシュすると、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を応援するオレンジ色をまとったオランダからのファンを中心に、満員のスタンドからはまたしても喜びの声が上がった。
会場のレッドブル・リンク(Red Bull Ring)で記者会見したヴォルフ代表は、「スポーツマンシップとかけ離れている。ドライバーがクラッシュしたときに歓声を上げるファンは、スポーツに対する姿勢や理解を疑問に思うべきだ」と一部のファンを批判した。
先週シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で行われた第10戦英国GP(British Grand Prix 2022)では、フェルスタッペンが激しいブーイングを浴び、この行為を地元出身のハミルトンが批判していた。
「ブーイングもよくない」と話したヴォルフ代表は、「われわれはチームとして戦うが、ブーイングはドライバーへの個人攻撃だ。ファンは同じ立場に立って考えるべきだだ。ファンには感情的かつ情熱的であってほしいが、個人的なことについてはそうあるべきではないのかもしれない」 と見解を述べた。
両ドライバーのマシンは激しく損傷したため、メルセデスのメカニックは9日のスプリント前に行われるフリー走行に間に合うよう、全力で対応に当たった。ハミルトンのマシンには、今季すでに使用しているスペアのシャシーが搭載されたという。
「マシンはまだ運転の際に用心しなければならない状態だが、これで前のポジションを目指して戦うことができる」
「マシンには多くのダメージがあり、ガレージはまるで誰かがレゴ(Lego)の車を落としたかのような状態だった。だが、さらに競争力のあるマシンを手に入れたことはうれしく思う。ドライバーたちは前よりもドライビングを楽しんでいる」 (c)AFP