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【朝日新聞】イギリス空母、なぜアジアへ 中国の反発覚悟で求めるもの
英国の空母、なぜアジアへ 中国の反発覚悟で求めるもの
アジアへの関与を強める英国は今年、英海軍史上最大の空母クイーン・エリザベスをインド太平洋地域に派遣する予定だ。英国の狙いは何か。英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)リサーチフェローのベール・ノーウェンズ氏に聞いた。
――地理的に離れた英国がインド太平洋地域への関与を強めるのはなぜですか。
英国は香港や英連邦の国々を通じ、インド太平洋地域とは長い歴史的関係がある。インドとの関係も非常に重要だ。これらの国々と貿易、政治・外交的関係を構築し、英国はこの地域で常に何らかの形で存在し続けてきた。
領土問題や、国際社会で合意されたルールの無視など、地域の政治・経済的安定は揺らいでいる。より不安定化すれば英国も、地球の裏側だからというだけで国益に関係ないとは言えない。
英国で、戦略的概念としてのインド太平洋をめぐる議論は、日本や米国がその概念を採用してから本格的に始まった。この地域への「傾斜」を正式に表明したのは昨年だ。
――EU離脱の影響はありますか。
英国は離脱前から明らかにこの地域での活動を増やしていたが、EU離脱は、英国が世界における自らの新たな役割を作り出し、野心的な外交を再開する機会になる。
ただ、EU各国と英国の関係は非常に緊密で強力なままだろう。抑圧からの自由と自治など、両者がこの地域に求めるものは概して重なる。
――英国は今年この地域に空母クイーン・エリザベスを派遣する予定です。狙いはどこにあるのでしょうか。
この地域の国々のために地球の…
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聞き手・下司佳代子
2021/2/28 11:00 有料会員記事
朝日新聞
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