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【ノーベル症?】韓国熱風吹くか?…今日午後4時に『数学界のノーベル賞』フィールズ賞の発表
https://en.wikipedia.org/wiki/June_Huh
Fields Medal | International Mathematical Union (IMU)
https://www.mathunion.org/imu-awards/fields-medal
最近世界的な権威を誇るピアノコンクールで18歳の韓国人ピアニスト イム・ユンチャン君が優勝した朗報に引き続き、4年毎に授与される『数学界のノーベル賞』フィールズ賞に再び『韓国熱風』が吹くか注目されている。今回受賞有力候補に韓国系数学者であるホ・ジュンイ米プリンストン大学教授(韓国高等科学院碩学教授)が言及されているからだ。
5日、数学界ではホ・ジュンイ教授が難題を解いた成果で受賞が有力だという展望が出ている。フィールズ賞はこの日午後4時(韓国時間)に発表される予定だ。
ホ教授は1983年生まれで今年39歳という点はこのような展望に力を加えている。俗に『数学界のノーベル賞』と呼ばれるフィールズ賞は40歳未満の特出した数学者にだけ授与されるため、今回が最後の機会という点が考慮されるかもしれないからだ。フィールズ賞は4年毎に最大4人まで受賞が行われる。
ホ教授は以前に授賞が行われた2018年にも有力だという観測が出て、今回数学者大会を控えて海外の数学コミュニティでも有力候補として言及されている。
米国で生まれたホ教授は小・中・高校の過程を韓国で教育を受けて、2002年ソウル大学物理天文学部に進学、数学を複数専攻にした。引き続きソウル大学数理科学部の修士課程で代数幾何学に触れた。
修士課程の指導教授であるキム・ヨンフン ソウル大学数理科学部教授は「(ホ教授を)大学1年生の時から見てきた。大学3年生の時から数学に集中してきた。物静かで集中力が強く、立派になるだろうと思った」としながら「非常に早く成就を果たした。大事を成すだろうと思った」と回想した。
ホ・ジュンイ教授は米ミシガン大学で2014年博士の学位を受けて、2020年から現在までプリンストン大学教授及び高等科学院碩学教授を兼任している。
ホ教授の代表的な業績には『リード推測(Read’s conjecture)』と、これを拡張した『ロタ推測(Rota’s conjecture)』の難題解決がある。
頂点と辺で構成されたグラフを彩色する種類を表現する式を『彩色多項式』と呼ぶ。この彩色多項式の係数が持った性質に対する難題の中の1つが『リード推測』だ。リード推測は1968年に提示されてから長い時間証明されることはなかった。
これをホ教授が2012年博士課程の中で解いた。彼は引き続きリード推測を拡張した『ロタ推測』まで次々と解いた。
リード推測とロタ推測は数学の分野の中で『組合せ論』に該当するもので、ホ教授はこれを代数幾何学を利用して解く卓越した業績を成した。
組合せ論は現行の教育課程で『場合の数』を数える基礎的な概念から始まり、頂点と辺で構成された『グラフ』の性質及び一般化された概念を扱うところまで進んだ。
代数幾何学は幾何学的対象を多項式のような代数的概念を活用して分析することから出発して、代数的概念で定義することができる図形の特性と多くの図形の間の関係を扱う。
ホ教授の独創性はこのような互いに異なった2つの分野の境界を越えて難題を解いた事だ。キム・ヨンフン教授は「互いに関連性が全く無く見える2つの分野全てをできなければならない研究」としながら「ごく少数の数学者だけが可能な研究だ。運も良く、能力にも優れていて可能なようだ」と評価した。
引き続きキム教授は「博士課程で留学したが、韓国で(リード推測に対する)事前研究が行われた」としながら「今回フィールズ賞に載ることになれば、韓国の国家的な慶事」と強調した。
2022-07-05 06:05 NEWS1(韓国語)
https://www.news1.kr/articles/?4731793