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ラグビー日本代表、世界2位フランスに前半ドロー健闘も19点差負け
https://news.yahoo.co.jp/articles/436dc0ebd8629b1a53feea9c62a71010da866299
◆ラグビー ▽リポビタンD チャレンジカップ2022 日本代表 23(13―13、10―29)42 フランス代表(2日・豊田スタジアム)
世界ランキング10位の日本代表は、同2位のフランスに23―42で敗れた。6月25日のウルグアイ戦で初キャップを獲得し、この日先発したSO李承信(神戸)がPG3本を決めるなど司令塔として奮闘。ドローで折り返した後半に引き離されたが、ベストメンバーではないとはいえ、今年の欧州6か国対抗を無敗で完全優勝した強豪を苦しめた。次戦は9日に、再びフランスと国立競技場で対戦する。
日本は前半2分、自陣10メートル付近のスクラムから左に展開され、いきなり先制トライを許した。しかし、同5分に李のPGで3点を返すと、同13分にはパスを展開して、最後はNO8テビタ・タタフ(東京SG)が中央から力で押し込んでトライ。同点に追いつかれた同24分には、ゴール正面約45メートルから李が再びPGを決めて勝ち越すなど一歩も引かず、前半を13―13で折り返した。
後半4分に勝ち越しのトライを挙げられたが、その後はFW陣が激しく体をぶつけて突破を阻止するなど、粘り強く戦った。しかし、同11分にPGでリードを広げられると、自力に勝る相手の圧力に徐々に押されて17、20、27分と3連続トライを奪われた。それでも、ホーンが鳴った後のラストプレーで、敵陣ゴール前の密集から最後はWTBシオサイア・フィフィタ(花園)がインゴールに飛び込み、意地を見せた。
この日の試合で先発予定だったSO山沢拓也(埼玉)が7月1日朝に発熱し、新型コロナウイルスの抗原検査で陽性が判明。急きょ、リザーブ登録の李が、繰り上がることになった。6月25日以降からロックのサウマキ・アマナキ(神戸)、フランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)は負傷で、フッカー堀江翔太(埼玉)、FB野口竜司(ともに埼玉)、SH斎藤直人(東京SG)が新型コロナ抗原検査陽性で隔離されて離脱。前戦ウルグアイ戦(43〇7)のメンバーからは4人を欠く、厳しい状況下での戦いだった。
試合前日の会見では、プロップ稲垣啓太(埼玉)が「誰かが倒れたら誰かがやらなければいけない。僕は混乱はない。以前からジェイミー(ジョセフ・ヘッドコーチ)も選手層を厚くしないと、と言ってきた。層を厚くし、結果を出すために準備してきたはず」と力強く発していた。敗れはしたが熱い戦いぶりで、2万4570人が足を運んだスタジアムを沸かせた。