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ガーシーが三木谷社長の暴露予告、楽天の経営に影響出始めか「楽天モバイル解約」
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過去に交友があった芸能人や人気YouTuber、企業経営者らに関する情報を自身のYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」上で次々と明かし、注目を集めている“ガーシー”ことアパレル会社元代表取締役の東谷義和氏。そのガーシーが楽天グループ会長兼社長の三木谷浩史氏のプライベートに関する話を次々と語り、激しく批判を展開し、物議を醸している。ガーシーは6月26日配信のインスタライブで“ある企業のM社長”がウクライナの女性を集めて不適切な行為におよんでいたと主張し、これを受け三木谷氏は自身の公式Twitterアカウント上で「ハイエナか、お前は」などと投稿してガーシーの話を否定していた。
これまで城田優や大原櫻子、福士蒼汰、MY FIRST STORY(以下、マイファス)のHiro、ジャニーズWESTの藤井流星、元SMAPの木村拓哉、中居正広など数多くの芸能人のプライベートにまつわる話を明かしてきたガーシーだが、なかでも激しく批判を展開してきた相手が俳優の新田真剣佑と、芸能事務所のトライストーン・エンタテイメントだ。
まず、真剣佑については4月10日配信の動画で、過去に複数回にわたりステマを行い、それによって得た収入について納税申告していないと主張。前事務所のトップコート所属時代には、事務所を通じた広告の仕事で、一部のギャラを事務所に知らせずに個人事務所の口座に振り込ませることもあったという。
また、ガーシーは過去に真剣佑から約6000万円を借り入れており、真剣佑と弁済する示談交渉に入ったことを報告していたが、6月22日にはインスタライブ内で次のように語り、再び攻撃を強め始めている。
「マッケンとの示談もこじれそうなので、お金を返済した後、新田真剣佑への攻撃を再開します。ここに関しても“証人喚問”含め準備してるから。きっちりやるよ、きっちり」
一方のトライストーンについては、同事務所所属の綾野剛について5月13日の配信回で、元人気アイドルグループメンバーの松岡知穂さんが生出演し、彼女がまだ17歳だった頃、綾野から飲酒を強要された後に関係を持ったと告発。ガーシーによって松岡さんとの過去を暴露された綾野が、彼女に対して“お金で口封じ”しようと連絡をしてきたことも明らかに。続けて6月5日の配信回では、綾野の元飲み仲間でロックバンド「Fear, and Loathing in Las Vegas」元メンバーのシュン氏が、ある飲み会の場で綾野から受けた暴行の一部始終について証言していた。
■小栗旬の写真を公開
そしてもう一人、トライストーン所属の俳優でガーシーのターゲットにされてきたのが、小栗旬だ。ガーシーはこれまでTwitterで“女性に挟まれる形で座ってダブルピースする小栗”の写真や、“女性を抱きかかえている状態で微笑む小栗”の写真などを投稿してきたが、5月24日の生配信では、小栗や同じくトライストーン所属の田中圭の“不倫ネタ”を握っていることを示唆。そして6月29日にはTwitterで
<又さん、ちゃんと自社の俳優教育しよーや>
<ほんま堂々と。草薙くんが逮捕された事あんの知ってるよな? 選挙中やけど、立花党首からガンガン行ってと言われたからw いきまっせ!! 又さん、剛の嘘を信用したせいで長男がヤバい目にあいまっせー>
というコメント共に、小栗が個室で何も服を装着しない状態でカラオケを歌う様子を収めた写真を投稿。写真のなかには女性の姿もみられたが、その直後にガーシーのTwitterアカウントが凍結されるという事態に見舞われている。
■三木谷氏へ“宣戦布告”
そんなガーシーが東証プライム(旧東証一部)上場企業である楽天グループの会長兼社長、三木谷浩史氏へ“宣戦布告”したのが、冒頭で紹介した6月26日配信のインスタライブだった。ガーシーは三木谷氏の名前を隠して“ある企業のM社長”がウクライナの女性を集めて不適切な行為におよんでいたと語ったのだが、なんと翌27日には三木谷氏本人が自身の公式Twitterアカウント上で以下のように投稿。<ドバイに逃げて何偉そうなこと言ってるの。>
<何が言いたいの?ウクライナの人が戦争で苦しんでるときに、戦争を忘れてあげようと思ってパーティしちゃいけないの?ハイエナか、お前は。>
(事実かどうかを問う一般ユーザーに反応して)<するわけ無いだろう>
すかさずガーシーは29日、YouTubeでライブ配信を行い、ガーシーが入手したという三木谷浩史氏のプライベートに関する話を次々と語り、怒りが収まらない様子をみせ、今後も暴露を続けていくと予告している。これが影響したのかどうかは定かではないが、楽天グループの株価は、三木谷氏がTwitter上で反論した6月27日から7日1日にかけて約5%の下落(終値ベース)となっており、7日1日時点でも右肩下がりの基調が続いている。
また、Twitter上では以下のような声も続出しており、楽天グループの経営にとっては好ましくない影響が及ぼされる懸念も出始めている。
<三木谷さんがTwitterで変な反応の仕方するから株価下落とまらん>
<楽天使わせていただいてたけど、今後は考えちゃう>
<もう楽天使わない>
<レイアウトもダサくて見づらいし、ショップやってる知り合いから上から目線のクソ対応山ほど聞いてる>
<楽天は改悪ばかりだし株価も冴えないし、、いつか買おうかと思ってたけどやめよ>
<東証プライム上場の企業トップであるのに、物言いが大人げないのが全てだと思います>
<楽天の株持っている方も匙投げ始めてるのかも>
<楽天のCM見ると、(略)思い出して気持ち悪くなる>
<楽天モバイル解約完了>
<楽天も楽天モバイルも退会解約>
■三木谷氏は「結構マジで反論してしまうタイプ」
ちなみに楽天グループは5月14日、「Rakuten GirlsAward 2022 SPRING/SUMMER」の「Rakuten Fashion ウクライナチャリティステージ」で、ウクライナの人気歌手Tina Karolさんをゲストに招き、ウクライナ系のモデルたちがランウェイを歩くファッションショーを開催。さらに楽天グループとして、ウクライナの人道支援を目的としたインターネット募金「楽天クラッチ募金」を設置するなど、ウクライナ支援活動を積極的に行っているが、全国紙記者はいう。「この程度の株価の下げは普通にある振り幅の範囲内なので、今回の騒動が影響したのかは微妙。ただ疑問なのは、ガーシーは三木谷社長があるゴルフコンペの後にウクライナのモデルの女性たちを集めてパーティーを開いたと言っているのだけど、なぜ三木谷社長はガーシーがそれを話す前に、わざわざ自分からTwitterで“戦争を忘れてあげようと思ってパーティしちゃいけないの?”と投稿したのかという点。
また、経済メディア的に興味深いのは、かつて三木谷社長の右腕だった元楽天副会長で元楽天銀行会長の國重惇史氏のFacebookに、國重氏の代理人が今回の件を受けて感想を綴っている点。ネット上でトレンド入りしている“ルーム”という言葉まで持ち出しているが、三木谷社長と國重氏は公私ともにいろいろと“ウマが合う”間柄で知られていたので、國重氏は何かを知っているのかもしれない」
また、別の全国紙記者はいう。
「これだけ顔と名前が世間で知られた一部上場企業社長の三木谷さんが、ガーシーの言うような行為に及ぶなどリスキーなことはしないだろうから、さすがにあり得ない話なのでは。
もう20年以上も前の話だが、初めて楽天が株式公開した後あたりの頃は、確かに三木谷社長は銀座の高級クラブに行ったり、懇意にしている有名な先輩経営者などとパーティー的なものに参加していた時期はあった。ただ、ここ数年は飲むにしても、都内のこぢんまりとしたお決まりの店の個室で数人の経営者仲間たちと静かに飲むのがもっぱらのようだ」(6月28日付当サイト記事より)
一方、楽天グループ会社社員は次のように語る。
「これだけ有名な大企業の社長であれば、今回のような件は無視してスルーしていればいいのではと世間の人は思うかもしれないが、三木谷浩史さんは会見やテレビ番組など公の場でも、批判的な意見に対して結構マジで反論してしまうタイプ。少し前も、会見で月1GB未満の使用容量のユーザーの料金0円を廃止すると発表した際に『ぶっちゃけ、ずっと0円で使われても困る』と発言して批判を浴びたが、他にも総務省や競合の大手キャリアへの批判を平気で展開したりと、本音を隠せない“武闘派的”な面がある。
社内でも現場のかなり細かいことにまで口をはさんでくるタイプでもあるので、相手が暴露系Youtuberであろうとお構いないし、徹底的に戦うのでは。ガーシーが話している三木谷さんのプライベートに関する話が本当なのかどうなのかは、まったくわからない。ただ、三木谷さんは朝7時前には会社に来てぶっ続けで多くの会議をこなし、海外出張や夜の仕事関係の会合も多いようなので、あくまで印象だが、そんなに派手に遊ぶ余裕は時間的にも精神的にもないように感じる。自他ともに認める“仕事の虫”だし、最近は楽天モバイルを軌道に乗せることで頭がいっぱいのようだから、果たしてそんな余裕があるのは疑問だし、そんな遊ぶ余裕があるのなら逆にスゴイですよ」
ガーシーは、証拠となるLINEのやりとりを持っていると言い、実際にかかわった女性に動画内で証言してもらう意向も示唆しているが、もし三木谷氏がガーシーに対して法的措置を取った場合、名誉棄損などが認められる可能性はあるのだろうか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は次のように解説する。
■山岸弁護士の解説
世間には「三木谷氏」は「楽天の経営者」という印象が根付いておりますが(あたり前ですが)、他方で「未成年の女性とあそんでいる人」という印象はありません。このため、「未成年の女性とあそんでいる」ことが広められれば、名誉毀損は成立します。次に、名誉毀損が成立するとして、「表現の自由」も大切ですから、違法性が阻却されるか、つまり「世間にとって大事なことだから許される」となるかどうかが問題です。
まず、その人の「違法行為」を広めるのであれば、世間にとって大事なことになるでしょう。また、政治家や公職にある人であれば、こうあるべきという印象があるので、「未成年の女性とあそんでいる」ことを広めることは大切です。この場合、名誉毀損は成立しません。過去に大きな宗教団体のトップのプライベートを広めたことが「世間にとって大事なことだから許される」かどうか争われた裁判では、国民の関心事ということで名誉毀損が成立しませんでした。
では、「楽天の経営者」である「三木谷氏」のプライベートについてですが、「上場企業の経営者」ということで、確かに国民の関心事ではありますが、犯罪行為でもなければ(未成年に酒を飲ませていたならOUTですが)、一種の“性癖”にすぎないような話なので、「世間にとって大事」とは思えません。
したがって、名誉毀損が成立する可能性は高いと思います。
さらに、昨今、名誉毀損成立時の損害賠償の相場が上がっていますし、「三木谷氏」の知名度を考えるとその印象破壊の度合いは大きく、大きな数字のほうの数百万円程度の損害賠償が認められることもあると考えられます。そもそも、この方(ガーシーこと東谷義和氏)、真の目的はどこにあるのでしょう。国民のため、公益のため、公共のため、と考えてやってることなら良いのですが、それは果たしてYouTubeでやることでしょうか。疑問です。
【日時】2022年07月01日 16:22
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