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電動キックボードはヘルメット任意&免許不要?
》》》》電動キックボードのルール
今回紹介するのは、ゆっくり危険回避さんが投稿した『【ゆっくり解説】電動キックボードは法改正で免許もメットも不要になる!?ナンバーなしは違法!?注意したいこと』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、鉄隕石から作られた流星刀について解説します。
電動キックボードの基本ルールを確認
魔理沙:
まずは現状の電動キックボードの法規制について解説していこうと思うんだけど、お前が見た電動キックボードは、ナンバープレートは付いてたか?
霊夢:
確か、ついてなかったよ。キックボードにそんなものつける必要ないでしょ。
魔理沙:
そうか。それ、違法だぜ。ちゃんと言うと、ナンバープレートなしで公道を走るのが違法だ。今の法制度では、電動キックボードは基本的に原動機付自転車と同じ扱いになる。
一部、特例を受けたシェアリングサービスなどが貸し出すものは小型特殊自動車という扱いになるが、それでも公道を走るのにナンバープレートが必要なのは変わらない。現行の制度について表で整理しておいたぜ。
霊夢:
って言うかこの「特例」って何?
魔理沙:
産業競争力強化法に基づく、「新事業特例制度」で認可された事業者が貸し出している電動キックボードだ。電動キックボードは今もだけど、道交法では表のとおり原付と同じ扱いになっている。
それだとヘルメットはつけないといけないし、自転車道も走れない。けど電動キックボードの魅力って、自転車のように気軽に乗れる上に、ペダルをこいだりしなくていいという、カジュアルさやスマートさにあると思うんだ。
でも、メットの着用義務があると、メットも持ち歩かないといけないし、乗るときにいちいち被らないといけない面倒くささがどうしても出てきてしまう。
魔理沙:
それに自転車道が走れないのであれば、使いどころがかなり制限されてしまう。それだと魅力を大きく減らしてしまうことになってしまうよな。
霊夢:
うんうん、聞いている感じだと、全然カジュアル&スマートじゃないね。そんな感じなら普通に原チャでいいなぁ。
魔理沙:
そうなってしまうよな。それに世界でもどんどん電動キックボードは広がってきていて、外国から来た観光客が利用するというニーズも考えられる。ただ一方で、安全性がどうなのかも心配だ。だったら事業として成り立つように、国が協力してやろうというのが産業競争力強化法の「新事業特例制度」なわけだ。
霊夢:
なにかとお金が儲かりそうなことなら法律の規制でも特別にゆるくしますよって事ね。
魔理沙:
言い方は悪いがあながち間違いでもないかな。でもさすがに無条件でオッケーを出すわけじゃなくて、いろいろ条件はあるがな。ちなみに特例は適用地域が限定されているから、たとえ認可された業者から借りたものだとしても注意が必要だ。
霊夢:
試す場合は、しっかり地域は確認しなきゃだね。
魔理沙:
じゃあ話を通常の電動キックボードの話に戻すけど、原付と同じ扱いになるってことは、当然自賠責保険にも入らないといけないし、飲酒運転なんてもってのほかだ。
でもナンバープレートがないってことは保険にも入っていない。保険に入るためにはナンバープレートがいるからな。しかもこれはキックボードに乗る本人だけじゃなくて、無関係の周りの人にとっても重要ごとだ。
無保険ってことはいざ事故で怪我させられたとしても、加害者に金がなければ賠償をきっちりしてもらえないかもしれないからな。
霊夢:
車でもあるくらいだし、電動キックボードは乗るためのハードルが低いから、そういうトラブルが車以上に多くなりそう。
魔理沙:
ナンバープレートどころか、原付として必要なライトやミラーが付いてないものすら見かけることもある。
霊夢:
無法地帯やないか。
魔理沙:
まだ利用者の母数が少ないからか、件数は多くはないが、警察庁の資料によるとかなり重大な事故もすでに発生している。
霊夢:
大阪のひき逃げ事故は歩行者重症って書いてるけど。
魔理沙:
聞くところによると、首の骨が折れてしまったようだ。加害者は30歳の男性で、電動キックボードに2人乗りで歩道を走行していたそうだ。しかもノーヘルで、電動キックボードはサイドミラーなどもなく、ナンバープレートもなかった。
逮捕された加害者は「警察沙汰になったら事故処理に時間がかかるから逃げた」と容疑を認めたという。
霊夢:
悪質すぎる。
魔理沙:
後に加害者は道交法違反などにより、罰金50万円の略式命令を受けたそうだ。
霊夢:
これだけやっておいて罰金50万円だけなんて。
魔理沙:
もちろん民事で損害賠償の話になるだろうが、加害者は住所不定無職だしどこまで賠償してもらえるか。
霊夢:
不運すぎる。東京のほうも無免許で信号無視してぶつかって、保険にも入ってないの無法すぎるでしょ。
魔理沙:
ちなみに特例が始まったのが令和3年の4月だったから、電動キックボードが街中で自由に乗れるという勘違いを引き起こしてしまったのかもしれない。大阪府大阪市、東京都新宿区はどちらも特例のエリアになっていた。
霊夢:
人がやっているのを見たら、自分もやっていいと思う人っているよね。それにしても、検挙されているだけでこれだもんね。見つかっていない人も考えたら無茶苦茶な乗り方してる人はかなりの数いそうだ。
魔理沙:
ここには出てないが気軽に乗れる分、飲酒運転も多いだろうな。
霊夢:
乗りたいとは思うけど、話を聞いてるとちょっと心配な気持ちにもなってくるよ。
魔理沙:
そんな電動キックボードだけど、最初にも言った通り、道交法の改正案が可決されて規制が緩和されることが決まっている。
霊夢:
どんなふうに変わるの?
魔理沙:
もちろん表にしてあるぜ。ざっくり言うと電動キックボードは基本は原動機付自転車なんだけど、条件がそろえば一部別扱いをするって感じだ。改正のポイントとして、電動キックボードの区分について、「特定小型原動機付自転車」が新設される。
魔理沙:
ただすべての電動キックボードが当てはまるわけじゃなく、最高速度や車体の大きさが一定の基準を満たしている必要があるんだ。その一定の基準は内閣府令に委ねられている。
表では最高速度20キロとしているが、これはニュースでよく言われているだけで、明確な内閣府令は見つからなかったので、まだ本決まりではないと思われる。
おそらく関係者の発言や資料を基にして言ってるんだと思う。ちなみに、今までの原付は「一般原動機付自転車」となっている。他のポイントとしては、16歳以上であれば免許無く乗れるようになる。
霊夢:
免許持っている人だけが乗る現状でもめちゃくちゃな人いるのに、免許なしで大丈夫なのかなぁ。
魔理沙:
免許の有無もあるけど、めちゃくちゃなのは人間性の問題がでかいだろ。さっきの大阪の事故の加害者は、普通車免許は持ってたんだからな。またヘルメットは努力義務と規定されている。つまり任意になったわけだな。
霊夢:
安全を考えると心配ではあるけど、つけなくてもいいのはやっぱり気軽さマシマシになるね。
魔理沙:
あと大きなポイントとして、特例電動キックボードでも禁止だったんだけど、条件を満たせば「特例特定小型原動機付自転車」とされ、決められた歩道を通行が解禁される。
霊夢:
ちなみに条件っていうのは?
魔理沙:
1、歩道を通行している間、歩道通行可能の表示をする。2、表示の間、歩行者の通行を妨げるおそれのない速度に最高速度を制限する。3、歩行者の通行を妨げるおそれのない構造の3つだ。細かい条件はどれも内閣府令に投げている。
霊夢:
1の表示は、ステッカーでも貼っとくの?
魔理沙:
いや、歩道通行に関して電動キックボードに「歩道通行車モード」の搭載が検討されているんだ。そのモードのときに何かしらの表示をするわけだな。 国土交通省の資料によると、ランプの色が変わることが検討されているみたいだな。
霊夢:
歩行者側もランプの色の意味を知ってないとね。そういえばモードの切り替えができるってことは、2の速度も制限してくれるようにしてくれるのかな?
魔理沙:
そうだ。表では6キロとしているが、これもまだ本決まりではないみたいだ。根拠の内閣府令が見つからなかった。おそらく有識者検討会の出した分類に則ってると思われる。
さて、それじゃ法規制の話も踏まえて、電動キックボードの注意点を伝えていく。まずは乗る人の注意点。まずひとつめ、電動キックボードの特性を知っておくことだ。見た目からもわかるように、電動キックボードのタイヤはとても小さい。
タイヤが小さいということは、障害物の影響を受けやすいということだ。ちょっとした段差でも引っ掛かってしまうと転んでしまう可能性がある。改正道交法の施行後はヘルメットをしなくてもいいが、そういう危険性があることは理解しておこう。
あと電動だから、もちろんエンジンで走る原付のような大きな音はしない。その反面、周りの人に気づかれにくいというデメリットもある。法改正後は自転車道や歩道すら通行するようになるわけで、歩行者により近いところを走ることにもなる。だから走行の際には周囲にもよく気を配ろう。
注意点2つ目は、気軽に乗れてもルールは軽視するな。気軽に乗れるといっても、ルールまで軽く見ていると痛い目に遭うことになる。保険にきちんと入っていたとしても、例えば飲酒運転など違法な運転をしていれば、加入者自身に保険金が下りないことだってある。
それに現状の扱いは原動機付自転車なので、放置していれば駐車違反も取られるし、携帯を使いながらの運転や免許不携帯での運転なども検挙され反則金を払うハメになる。
霊夢:
最近はバーコード決済も多いからコンビニに行くくらいなら免許証の入ってる財布持たずに免許不携帯での運転もありそう。
魔理沙:
あと、整備不良も気をつけないとな。電動キックボードは公道で走行できないものもたくさん売っている。最初公道を走る予定がなかったとしても、便利だしちょっと近所行くだけだからって公道がダメなものを乗って行っちゃうような、魔が差すこともあるかもしれない。
霊夢:
うわぁ~ありそう。最初はちょっとだけのつもりだけど、捕まったりきっかけがないと、いつも乗っているし的な感じでなあなあになっていくんだよね。
魔理沙:
整備について法規制を守るのは乗ってる本人だけじゃなく、周囲の人にとっても安全を守る意味合いもある。自分勝手な行いで周りに迷惑をかけないように乗ってほしいものだな。
霊夢:
ルールを守って周りを気遣える運転ができてこそスマートだよね。
魔理沙:
3つ目の注意点は、改正された道交法が施行されるのは2年後だ。これから2年間は今まで通り、特例を除いて原動機付自転車の扱いが続く。
「法律変わったんだ」ってニュースだけ聞いて、よく理解しないままノーヘルで公道走らないようにな。原付免許もないと無免許運転だからな。電動キックボードに乗らない人にとっても無関係を決め込むんじゃなくて、無用なトラブルを避ける為に注意して行ったほうがいいことがある。
霊夢:
なになに?
魔理沙:
それはとにかくできるだけ近づかないことだ。電動キックボードはさっきも言ったように、小さな段差などの影響を受けやすい。
「そんなところでコケるか?」と思ってしまうようなところでも、コケる人が出てくるだろう。その時、近くにいたら転倒に巻き込まれてしまうかもしれない。また近くにいるつもりがなくても、後ろから知らない間に迫ってきたりなども十分にあり得る。現に、大阪の事故も歩道で歩行者の背後から衝突してるからな。
霊夢:
法律上はまだ歩道走行はダメだけど、無法者には関係ないみたいだしね。
魔理沙:
ケガしてしまったら、お金をもらえてもケガをなかったことにはできない。それどころか死んでしまったら返って来ないどころか終わってしまう。
霊夢:
首の骨を折ったのだって死んでてもおかしくないレベルのケガだよ。こっちが全く悪くなかったとしても、事故に遭って損するのは自分だから、できる限りの自己防衛はしないとね。
魔理沙:
特にナンバープレートのない電動キックボードには要注意だ。さっきも言ったが保険に入っていないので、お金ももらい損ねるかもしれない。
ナンバープレートからを得ないので逃げられたりなんかしたら調べて追跡するのが困難になり、相手が不明で賠償金を請求することすらできないという事態になりかねない。
霊夢:
大阪の事故も防犯カメラとか目撃情報とかから追って、なんとか探し出したんだろうね。
魔理沙:
「君子、危うきに近寄らず」かな。
便利な乗り物が誕生しましたが、しっかりと安全面に気をつけて走りたいものです。解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
[ゆっくり解説]ゆっくり霊夢と学ぶガンダムMS開発史講座 外伝part2
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