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サンロッカーズ渋谷が新運営体制へ セガサミーHDの里見社長「新B1を目指していきたい」
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SR渋谷の運営会社がセガサミーホールディングス株式会社の完全子会社となる
6月23日、サンロッカーズ渋谷を運営する株式会社日立サンロッカーズの親会社である株式会社日立製作所がセガサミーホールディングス株式会社へ、日立サンロッカーズの全株式を譲渡することにより、2022年9月を目処に日立サンロッカーズはセガサミーホールディングスの完全子会社となることが発表された。同日、セガサミーホールディングスの里見治紀代表取締役社長グループCEO、日立サンロッカーズの浦長瀬正一代表取締役が記者会見に応じた。
株式譲渡の協議が始まったのは2021年11月頃。日立製作所がセガサミーホールディングスに話を持ちかけたという。セガサミーホールディングスはゲームをはじめとしたエンタテインメントコンテンツ事業のほか、遊技機事業、リゾート事業と、幅広い領域で事業を展開しており、里見社長は「我々は『感動体験を提供すること』、『お客さんを元気にすること』をミッションに掲げています。その理念に、まさにこのスポーツ事業、バスケットボールがマッチするだろうなと感じ、一緒にやっていきたいと思いました」と明かした。
直近では2026-27シーズンから予定されている“新B1”への参入が大きな目標になる。
「売上、入場者数、アリーナといろいろなハードルがあり、特にアリーナ、ハード部分は、現状の施設ではクリアできない。大きなチャレンジではありますけど、『やりようはあるだろう』と。我々としてはもちろん、新B1を目指していきたいと思っています。具体的な方法に関しては現時点でお答えできませんが、目指しているということを伝えておきます」(里見社長)
アリーナ構想について、本拠地の渋谷にあることが「希望であり、理想」とし、「(長谷部健)渋谷区長も望んでいると聞いていますので」と話すにとどめた。
関東圏にはBリーグだけでなく、サッカーや野球などさまざまなスポーツクラブがあり、娯楽施設も多い。里見社長は「まだまだポテンシャルはある」と見解を示し、「差別化していくのは大変だと思いますけど、まずは渋谷から深堀りしていくこと。街をあげてバスケを盛り上げて、サンロッカーズ渋谷も盛り上がっていく。そこはまず最初にやらなければいけないこと」と活性化に期待。また、「スター選手をどのように出していくか。どの競技でもスター選手がいる、いないでは、全く状況が変わってきます。サンロッカーズ渋谷からも生み出していきたい。加入選手だけではなく、ユース選手を含めです。そこでまずは強くなっていく。だんだんと差別化を図っていきたいと思っています」と競技面での狙いも口にした。
2021-22シーズン開幕前に大型補強で話題を呼んだ島根スサノオマジックは、2019年にクラブの経営権を獲得したバンダイナムコエンターテインメントの“恩恵”を受けたと言えるだろう。SR渋谷は来シーズンの編成がすでに進んでおり、開幕も約3カ月後に迫っているため、里見社長は「それ(開幕)までにどうこうできるのは期間的に難しい」と話したが、「中長期に見て、新B1を目指す上でそれ(補強)は必要になってくるだろうと思います」と続けた。
日立グループのバスケットボールは、87年間の長い歴史に幕を下ろすことになる。株式譲渡後もトップを務める浦長瀬社長は「チームとしての歴史はこれからもずっと続いていきます」と言葉を残した。