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ドラクエで使用できるカタカナは20文字
『ドラゴンクエスト』(ドラクエI)は、1986年(昭和61年)にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミコン用ロールプレイングゲームである。
ドラクエで使用されたROMの容量は512kbit(64KB)と小さく、現在のスマホの写真1枚分以下の容量しかなかった。
そのため、ゲーム中に使用されるテキスト部分においてデータ量の削減のために様々な工夫が行われていた。
カタカナは50音すべてが搭載されておらず、文字種を限定した上でモンスター名や魔法名、アイテム名などを付けていた。
使用できたカタカナは以下の20文字である。イ、カ、キ、コ、シ、ス、タ、ト、ヘ、ホ、マ、ミ、ム、メ、ラ、リ、ル、レ、ロ、ン。これに濁点(゛)と音引き(ー)を組み合わせ、全てのカタカナ表現を行った。
このカタカナ20文字で、スライムやドラキー、キメラ、ドラゴン、ゴーレム、ホイミ、メラ、ギラ、ラリホー、ルーラ、ベギラマなどドラクエの世界観を描いている。
この制限により、「ドラゴン」よりも1つ強い「ダークドラゴン」を作ろうとしたが、「ク」というカタカナが使えなかったため「ダースドラゴン」という名前になった。
そんな省エネの世界から30年以上愛されるゲームが誕生した。