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MLB、公式球の取り扱い均一化を全球団に通達 グロス落としの方法などが各球場で異なる
MLBでは、製造工場から納品された新品のボールを試合で使用する前、表面にコーティングされたツルツルとしたグロスを落として握りやすくするため、野球ボール用の土で表面をこすって使用可能な状態にする。MLBの調査によって、このグロス落としの方法などが球場によって違うことが分かったため、統一するよう指示を出した。
グロス落としはクラブハウスの用具担当スタッフが担当し、ボールの表面に土を付け、表面の皮の毛穴に土をすり込むように両手で30~40秒間揉み込むのが通常のやり方だという。土は「デラウエアリバー・マド」というメーカーの専用土が使用されている。
MLBは全球団への通達文書で、グロス落としの手法と保管、取り扱い方法を全球場で厳格に均一に行うよう指示した。専用土によるグロス落としは試合当日の、試合開始まで3時間を切ってから行い、仕上げたボールはローリングスの箱に戻し、湿度調整保管庫に箱ごと入れる。試合開始時は8個を用意し試合用ボールバッグに入れるなど、細かい取り扱い方法が指示された。これまでは球場によって、湿度調整保管期間や方法、グロス落としの時期、試合開始時に用意するボールの数などが異なっていた。
滑る公式球については、エンゼルスの先発右腕ロレンゼンが17日のマリナーズ戦でアップトンの頭部に死球をぶつけたことについて、滑った球が当たったとして、ボールを改善しないMLBを強く批判していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd19a2600b1004661284dc2209ced33a7a779f4b