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日本のインド料理店のナンが大きいのは何故?
👉ナン(饢、ペルシア語、ウルドゥー語、ウイグル語 نان nān ナーン、ヒンドゥスターニー語 nān / नान / نان ナーン、タミル語 நான் nān、英語 naan/nan ナーン/ナン)
発酵後窯焼きされるフラットブレッドで、西アジア、南アジア、中央アジア、東南アジアの一部やカリブ海地域の料理でしばしば供される。
日本のインド料理店ではカレーとナンのセットが定番となっている。
しかし、日本のような大きいナンは本場インドにはほとんどない。
インド人も日本のナンは大きすぎると指摘するほどで、インドのナンはもっと小さい。
日本のナンが大きくなったのには、インド料理店同士の熾烈な争いの歴史があった。
1968年(昭和43年)に本格北インド料理店「アショカ」が日本で初めてナンを提供したとされる。
1980年代後半、インド料理店が日本で激増した。その時、他店との差別化を図るためにある店が少し大きめのナンを提供した。
すると、その噂を聞きつけた他のインド料理店も同様にナンを巨大化させた。
インド料理店同士の激しい競争の中で、日本のナンはどんどん大きくなっていった。
しかし、当時ほとんどの店ではナンを焼くのにインド製の土釜「タンドール」を使用していた。
このタンドールは中に大量の炭を入れるため、ナンを焼く面積が狭く、次第にナンの大きさも頭打ちになった。
👉そこに、ナンを巨大化させるきっかけとなった日本製のタンドールが登場した。
この日本製のタンドールは炭ではなくガスを使用したもので、従来の炭を使用するタンドールに比べて内部の面積が広く使えるようになった。
これによりどの店でも大きいナンを焼けるようになり、日本のナンは大きいものが主流となった。
🤔タンドールって?
北インドからアフガニスタンにかけての地域で使われる、甕を伏せたような形の粘土製の壷窯型オーブン。
炭または薪を窯の底で燃やして加熱し、480 ℃近い高温を維持するために入り口が狭く、通常は火を長時間炊きっぱなしにする。
大きさは家庭用の小さなものから、人間の背丈より深い業務用の大きなものまで様々である。