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なぜ、スイカなのに青い?「青いスイカバー」をロッテが開発したワケ
》》》スイカバーソーダ味販売中!
ロッテが青いスイカバーを発売し、話題を集めている。スイカバーといえば、スイカ果汁入りの赤いアイスと皮をイメージした緑色のアイスに、チョコレートのタネを入れていて、カットスイカのような見た目が特徴的だ。しかし新商品は真っ青である。Twitterでは「スイカバーが青いだと……?」「何味なんだ」など、さまざまな意見が飛び交った。
なぜ青色なのか。スイカの味はするのだろうか──。ロッテの広報担当者に聞いたところ、消費者の意見を取り入れた、商品開発の経緯が見えてきた。
●なぜスイカなのに「青」? 消費者の意見を反映
「幸せ!?の青いスイカバー」の味は“ちょこっとソーダ味”。SNS上で消費者から寄せられた「スイカバーはソーダと一緒に食べるとおいしい」「スイカバーでソーダ味があればいいのに」という意見を参考にした。ソーダ味に仕上げたため、見た目も青くなったという。
「ソーダ味であることや、夏に向けての爽やかな印象をより持ってもらうため、商品もデザインも青をメインの色にしています。通常のスイカバーが赤なので、2つを対比すると見た目のインパクトがあることも狙っています」(広報担当者)
スイカバーなのに“ちょこっとソーダ味”。ネットでは「もはやスイカバーとはいえないのでは?」などの意見も出ている。
これに対し広報担当者は「あくまでスイカ味だ」と主張する。「ソーダの味が強くなるとスイカの味がなくなり、スイカバーという商品のイメージが変わってしまうため、味のバランスには苦労しました」(広報担当者)
商品名や販促、パッケージでも、「青」をフックに工夫を凝らしたという。
「品質やデザインを青で進めるということから、有名な童話をオマージュし、『幸せ!?の青いスイカバー』という商品名にしました。コロナ禍に、少しでも面白おかしく思っていただければということを願い、今回の商品名にしています」(広報担当者)
スイカバーのオリジナルキャラクター「すいかばマン」「かばメロちゃん」も青いスイカバー仕様にした。パッケージのキャラクター名は童話から「チルチルかばマン」「ミチルメロちゃん」というネーミングにするなど、くすっと笑える工夫を施した。
「幸せ!?の青いスイカバー」は希望小売価格108円で、6月14日からセブンイレブンやイトーヨーカドーで販売している。期間限定販売のため、なくなり次第終了となる。
これまでも同社は「チョコかけちゃったスイカバー」(2013年・16年発売)、「幻!?の白いスイカバー」(20年発売)のほか、もはやスイカではない「メロンバー」「パインバー」など、ユニークな商品を数多く発売している。
広報担当者は「今後もおいしさを前提に、面白さや驚きのある商品を発売し、お客さまに面白おかしく、美味しく食べていただければ」と話している。