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日本代表・三笘薫が語った攻撃面の“共有”不足「チームとしてどうやって攻めるか色んなものを持たないといけない」
55分にPKで先制点を奪われた後、60分に途中出場した三笘薫は得意の左サイドでボールを呼び込み、ドリブルを仕掛けてチャンスを演出。しかし、76分にはチームは2点目を失い、厳しい状況に立たされた。
そして後半アディショナルタイムには中盤で一度、倒れながら奪い返すも、そのボールが相手に渡ってしまい、そこから3点目を失った。
試合後、三笘は「前半のチャンスになっていたシーンは(右ウイングの伊東)純也くんのところだったり、上手くサイドに起点を作って、クロスなどでチャンスを作っていたので、自分の役割はそこだろうと思っていました」と振り返る。
もっとも途中出場した際の難しさも口にする。
「シンプルに最後の質と、もう少し人数をかけながらゆっくり攻めること、そしてチームとして揺さぶりながら攻めるところなどは必要だったかなと思います。
(個人的にも)難しく、自分は途中から出た時は、仕掛けたい気持ちが強くなっていて、相手が複数人をかけてもそこをいくのか、上手く周囲を使いながらチームとして人数をかけていくのか、判断のところは自分の課題でもあります。
そしてチームとしてもボールを持った時に、ニアゾーンなどそういうところを取りにいくことを共有するのか、そういうバリエーションも少ないと感じます。シュートの数もあまり打てていない状況で、ミドルシュートで相手を引き出すところだったり、
そういうチームとしての組み立てをやっていかないと、カウンターを受けるなど毎試合こういう流れになってしまうと感じます。チームとしてどうやって攻めていくか、決まり事ではないですが、色んなものを持たないといけないと思います。
個人でのコミュニケーションで、立ち位置を『こういう風にしてほしい』と言っていますが、チーム全員で共有する必要はあるかなと思います」
最終予選の初戦で敗れ、さらに過密日程だったこともあり、チーム作りが思ったように進まなかった面もあった。
「最終予選から僕は入りましたが、その時は本当に時間がなく、前日に入って試合が次の日という状況で、コンディションを優先しなくてはいけなかったですし、チームとして落とし込む時間がないわけではないですが難しさはありました。
今回はある程度時間があって、コンディションもそうですし、そのなかでコミュニケーションを取りながら、チームとして前日の戦術のところもある程度、相手を通して狙いを持てました。
ただ狙いの細かさというか、そういう面はより必要だと感じますし、そこはいろんな人たちで議論してやってく必要があると思います。僕自身も選手やスタッフの方とといろんな話をしながら構築していきたいです」
三笘のこうした想いがチームの攻撃面の進化につながってほしいと願いたい。
構成●サッカーダイジェスト編集部
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=111463