新庄氏の薬物使用問題から考えたいMLBで選手たちが2006年までグリーニーを常用していた背景

新庄氏の薬物使用問題から考えたいMLBで選手たちが2006年までグリーニーを常用していた背景

新庄氏の薬物使用問題から考えたいMLBで選手たちが2006年までグリーニーを常用していた背景

1: 名無しさん@恐縮です 2022/06/10(金) 18:12:45.84 ID:CAP_USER9
菊地慶剛6/10(金) 11:12
https://news.yahoo.co.jp/byline/kikuchiyoshitaka/20220610-00300204

【文春オンラインが報じた新庄氏の薬物使用問題】

 文春オンラインが6月8日、元日本ハム球団代表だった小島武士氏らの証言を元に、現日本ハム監督の新庄剛志氏が現役時代に薬物検査で陽性反応を示していただけではなく、「メジャー(MLB)の時から使っていた」と本人も使用と認めていたという告発記事を世に出し物議を醸している。

 その上で同記事は、新庄氏の薬物使用について以下の3つの問題があると指摘している。

 1.スポーツパーソンとしての倫理違反

 2.監督としての説明責任

 3.薬物使用を知りながら監督就任を決めた日本ハムの責任

 まず断っておくが、『文藝春秋』に掲載されているというオリジナル記事は読んでいないので、的外れな指摘になってしまう可能性があるかもしれない。だが文春オンラインの記事を読む限り、長年MLBを取材してきた立場からするとどうしても疑義が生じてしまう点があるのだ。

【覚醒剤成分検出で迅速に対処したNPBと日本ハム】

 まず2006年の薬物検査で新庄氏から陽性反応が出たものが覚醒剤成分だったわけだが、NPBはすぐさま警視庁に相談に行き、覚せい剤取締法等で規制されている薬物ではなかったため、当時は事件化されなかったという。

 つまりNPBは、新庄氏の陽性反応が単なるドーピングに止まらず違法行為の可能性があると考え、隠蔽することなく警視庁に届け出いているのだ。十分に社会的責任を果たしていると考えられる。

 あくまで当時新庄氏の陽性反応が公にされなかったのは、NPBと選手会の間で非公表、罰則無しの合意がなされていたからだ。それは記事でも指摘している通りだ。

 その上で日本ハムも新庄氏から個人聴取を行い、MLB時代からサプリメントを使用していたが、その成分まで把握していなかったとの回答を得て、本人に注意を促しているわけだ。

 この両者の対応を見る限り。問題点はなかったように思える。

【2006年までMLBで使用が認められていたグリーニー】

 あくまで個人的な憶測ではあるが、この記事が問題視したいのは、新庄氏からMLB時代から薬物検査で陽性反応が出るような薬物を常用してきたという事実なのだろう。

 だが球団関係者の証言を元に、新庄氏が使用していた薬物が興奮剤の「グリーニー」と予想している時点で、当時グリーニーに対するMLBを取り巻く環境について無視することはできないはずだ。

 まずMLBでは、グリーニーは2006年まで使用が認められていたという点だ。MLBは2004年から薬物検査を正式採用しているのだが、当初グリーニーは対象外だったのだ。

 つまり2001年から3年間MLBに在籍していた新庄氏が、当時グリーニーを使用していたとしても何ら問題がなかったということだ。

【全体の85%の選手がグリーニーを使用していた?】

 しかも使用禁止前のグリーニーは、多くの選手たちが常用していたことも忘れてはいけない。

 当時の状況を解説する現地記事をチェックした限り、グリーニーはクラブハウスやベンチにチューイングガムやひまわりの種と並列して置かれ、一時は全体の85%の選手たちが使用したとしている。

 実際現場取材をしていた自分も、ある日本人メジャーリーガーと談笑していた選手が、グリーニーを示しながら「オレはこれがあるから大丈夫だ」と笑顔を見せた場面に遭遇した経験を有している。

 それほど当時のMLBでは、グリーニーが選手たちから認知されていたのだ。

【ステロイド等とはまったく異なった使用目的】

 そもそもMLBが2004年から正式採用した薬物検査から当初グリーニーを除外したのは、筋肉を増強しパワーを増すステロイドなどはまったく違った目的で、選手たちがグリーニーを使用していたからだ。

 元々グリーニーは、第2次世界大戦中に軍が使用していたものだ。戦地に向かう兵士たちが抱く不安や恐怖を少しでも緩和し、戦闘を行えるようにする効果があると考えられていた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)



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