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W杯欧州予選プレーオフ決勝 ウェールズが1-0で逃げ切り64年ぶりのW杯出場決定 イングランド、イラン、アメリカと同組に ウクライナは母国へ吉報を届けられず
大雨が降るなか、立ち上がりから攻勢をかけたのは、いまだ戦火にある母国への特別な想いを持って大一番に臨んだウクライナだ。12分には自陣からの縦パスにヤレムチュクが抜け出し、ペナルティエリア内から右足でフィニッシュするも、GKヘネシーに阻まれる。
さらに30分には、ペナルティエリア手前でボールを奪ったジンチェンコが、左足で強烈なシュートを放つが、ここもヘネシーの好守に遭う。
迎えた34分、思わぬ形でウェールズが先制に成功する。エリア手前でFKを獲得し、ベイルがシュート性のクロスを送り込むと、ヘッドでクリアしようとしたキャプテンのヤルモレンコが、誤ってゴールに叩き込んだ。
1点リードで折り返したホームチームは、48分にカウンターを発動し、ムーアのラストパスからラムジーがフィニッシュ。しかし、枠を捉えられない。
55分にはウクライナに決定機が到来。左サイドからのグラウンダーのクロスにツィガンコフが身体を投げ出して合わせるが、ヘネシーのビッグセーブに阻まれる。66分のマリノフスキの左足でのミドルシュートも、惜しくも枠の右に外れる。
その後もアウェーチームは必死の反撃を続けるが、ヘネシーを中心とした堅守を最後まで崩せなかった。
雨中の熱戦は1―0でタイムアップを迎え、ウェールズが1958年のスウェーデン大会以来、64年ぶりのW杯出場を決めた。本大会ではイングランド、イラン、アメリカと同じグループBに入る。
一方、ウクライナは、2006年のドイツ大会以来16年ぶりに切符を掴んで母国へ明るいニュースを届けることはできなかった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部 2022年06月06日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=110774