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「清原入閣」を熱望する中日・立浪監督 「ノリに問題があったわけはない」のに異例の「打撃コーチ」配置転換の背景にあるもの
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■「これは内輪の話で…」
事の真相は一体、何だったのか。中日のコーチ人事を巡って、多くの球界関係者が今もなお首をかしげている。交流戦開幕直前の5月23日、中村紀洋1軍打撃コーチが2軍に、代わって、波留敏夫2軍打撃コーチが1軍へ、それぞれ配置転換となった一件だ。開幕から2カ月足らずでの入れ替えは、異例中の異例と評していい。
断を下した立浪和義監督は、報道陣に対して「これは内輪の話で……」と前置きし、「別に何か(中村)ノリに問題があったわけでも何でもない。今回はあえてコメントは差し控えさせてもらいます」と言葉を濁していた。
しかしながら、何も問題がなければ、まだシーズン前半戦でありながらも一蓮托生を誓い合っていたはずのコーチ陣に、メスを入れるはずがない。
交流戦前の44試合終了の時点で、中日のチーム打撃成績は、打率・246(リーグ3位タイ)、28本塁打(同4位タイ)、143得点(同5位)。パッとしなかったことは事実とはいえ、最悪とも言えない。球団の内情に詳しい中日OBの一人は、「この数字だけを理由に中村コーチが“2軍降格”で責任を取らされたわけではないようだ」と指摘した上で、次のようにも続けている。
■来季コーチ人事の目玉
「立浪監督と中村コーチの打撃理論が、根本的に違うんだ。沖縄・北谷での春季キャンプでそれが段々とあらわになり、両者の間には早々と微妙な距離感も生じていた。実際にそのキャンプ中、立浪監督が指導法を巡って中村コーチを怒鳴りつける場面も、一部の関係者に目撃されている。そもそも立浪監督は“侍ジャパン”でコーチに就いた当時から、打撃指導に関して定評が高く、その自負もある。こうした背景も重なったからなのか、オープン戦以降は中村コーチを差し置いて、自ら気になっている選手を指導することが多くなっていた」
中村コーチの1軍での居場所が、段々となくなっていったというわけだ。
「だが、そうかと言って立浪監督は、中村コーチを切り捨てたわけではないんだよね。1軍で窮屈そうにやるよりも、2軍でノビノビと若い選手を育成するほうがチームにとっても本人にとってもベストではないかと判断したようだ」(同)
ただ、世の中に何の意図も狙いもない人事が少ないように、この配置転換には深謀遠慮も見え隠れしているという。ある球団関係者は、「立浪監督は来季、コーチ人事の目玉として、清原和博氏の招聘プランを練っている」とささやく。
■立浪監督の布石
立浪監督が同じ大阪・PL学園OBで2年先輩の清原氏を慕っているのは有名な話だ。球界への本格復帰に関しても、「何とかしてあげたい」という思いは当然のことながら強い。だからこそ、薬物事件で逮捕・起訴されて以降、NPB球団から事実上の締め出しを食らってしまっている清原氏を、今年の春季キャンプへ「ゲスト」として招き、その布石を打った。
1軍キャンプ地・北谷球場の三塁側ベンチで立浪監督とにこやかに談義を交わす中、挨拶に訪れた将来の大砲候補・石川昂に清原氏がアドバイスを送るシーンも見られるなど、大きな話題を集めたのは記憶に新しい。
さらに清原氏は、3月29日にバンテリンドームで行われた中日の本拠地開幕戦に東京からわざわざ足を運び、立浪監督を激励している。5月25日の対西武との交流戦では、地元テレビ局「CBCテレビ」の解説者として、再びバンテリンドームの放送ブースから立浪ドラゴンズの戦いに熱視線を送った。
そのナイター中継の放送中には、「立浪監督との繋がりがあって、こういう仕事をいただいたりしていますから。後輩でありますけど感謝しないといけないですね」とも口にしている。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)